2021.10.15 昼 京風中華って何だ!?@ぎをん森幸 中華料理 京都市 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 京風中華、こういうジャンルがあるのをご存知でしょうか? 京都という街の中華の歴史は浅い。御所があったため、外国人が京都に入る際には許可証が必要だったのが理由だ。京都おける中華料理の先駆けだったのが、中国人料理人である高華吉氏。京都で”鳳”の字を持つ料理店があるが、彼の作った「鳳舞」こそが原点。いわゆる鳳舞系と呼ばれる系統を作っており、ほぼ京風中華とイコールで結ばれていると言っていいでしょう。 中華料理は油の料理とも呼ばれますが、鳳舞系の中華料理はその逆を行く。油は控えめで、出汁(鶏ガラも含む)の文化と融合している。その名物の筆頭とされるのが春巻きで、至ってシンプルな作りと味わいになっております。 さて、ここまで前段が長くなってしまったのは、ずばりそんな京風中華の店に出会ったから。東山エリアにある『ぎをん 森幸』でも、やはり同じアプローチの春巻きが登場。筍がたっぷりで素材を感じるアウトプット。味付けはふんわり香る油のみという感じです。同店が鳳舞系に位置づけられるかはわかりませんが、間違いなく京風中華の定義にはばっちり当てはまりそうです。 ミトミえもん一押しは麻婆豆腐で、いわゆる麻や辣ではなく胡椒のようなスパイス感が目立つ。油などのコクはなくサラッとした口当たり。シンプルに旨味スープをいただいているような感覚です。和風とまでは言わないが、京風という言葉がしっくり来る一皿になっております。 その他、いただいたラインナップはこちら。 「唐揚げ」カリカリの仕上げに、四川風特製ソースを。 「焼売」 「炒飯」味ははっきり。全体の火入れが秀逸で卵のふわっと感がたまらない。 — ぎをん森幸050-5868-1883京都府京都市東山区白川筋知恩院橋上ル西側556https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26000584/