旧山手通り沿いにあるフレンチ『マダム・トキ』へ。緑豊かな庭にヨーロッパの洋館を切り取ったような外観。特別な日に利用したい、そんな素敵なレストランでございます。実際に予約させていただいた際も「何か特別な日ですか?」と質問をいただきました。実際には他のお客様は10年目の結婚記念日だったり、彼女の誕生日だったり。なんか普通に来てしまってすいません。笑 それでもそんな気分にさせない丁寧なサービスは流石でございます。

ちなみに、店の名前はオーナーのお名前のときこさんから来ているそうですが、さすが品のあふれるマダムでございました。ご夫婦で始めたレストランで、シェフを旦那さんが務めていたそうです。奥様のお名前を屋号にするなんてとても素敵ですね!器の小さいミトミえもんなら、絶対に自分の名前をつけるな。笑

メインダイニングも外観同様素敵な空間。料理のレベルも高く、決して見かけ倒しなんかではありません!せっかくなので、全てのお皿を紹介していきましょう。
「アミューズブッシュ」
白ワインのジュレ、デラウェア、フロマージュブランのムースの3層構造。暑い夏にぴったりなアミューズブッシュでございました。

「季節のプティオードブル」
ジャガイモが身にムースに。ビシソワーズのムースって美味しいですよね〜。ここにキャビア、ズワイガニなどで塩気を上手に足しており、これがワインへと手をのばすきっかけに。クルトンで食感にアクセントを作っているもの好感度が高い。

「四万十川天然鮎のムーステリーヌ ヴェルヴェーヌ香る冷たい冬瓜のジュレ」
鮎は塩焼きでいただくことが多いので、こういう違ったアプローチは嬉しいですね。デザートみたいな顔をしておりますが、鮎の旨みが全力で集約されております。

「佐渡産赤座海老を詰めた花ズッキーニのベニエ グレープフルーツとソーテルヌのレジェ」
野菜の渋みがいい感じ!これにグレープフルーツや貴腐ワインや酸味や甘みをつけていくというのは面白い。ベニエとは日本でいえば天ぷらに近いですが、こういうアウトプットはフランスならではですね。

「フォアグラのミルフィーユ 黒無花果・白桃 マンダリンの香り」
フォアグラとフルーツが合うのは既知の事実。だが、フレッシュの桃、無花果のキャラメリゼ、マンダリンオレンジソースなどここまでフルーツと融合させてきたのは面白い。フォアグラは厚めにカットされてますが、嫌な部分は全てフルーツがかき消してくれています。

「千葉県産黒アワビのムニエル 磯の香り その肝のソース 桜海老のリゾット添え」
真空で6時間かけた鮑をムニエルで。磯の香りは海藻が担う。ねっとりした柔らかさなのに食感はきっちり残っております。桜海老もどれだけ使ったんだろうというほど濃厚です。

「和牛サーロインのポワレ レフォール香るジュでシンプルに」
こいつが本日の優勝!正直フレンチにおけるメインの肉は必要無い論を唱えているのですが、本日をもってその持論を取り下げます。誤解を恐れずにいうなら味わいとしては美味しい焼肉店のそれに近い。厚めながら小さくカットしているおかげなのか。わさびと肉が相性がいいことも証明済だが、これをレフォール(西洋わさび)でやるところがフレンチの誇りか。これはお気に入りになりました。

この後は、たっぷりのチーズとたっぷりのデザートの出番。ワゴンでくるデザートは必ずテンションがあがりますよね!


ほら、記念日のカップル達からも感嘆の声があがっておりますよ。欲張りが過ぎてお腹ははちきれんばかり。最後まで丁寧なサービスに見送られて帰路につきました。ご馳走様です。
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マダム・トキ
03-3461-2263
東京都渋谷区鉢山町14-7
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13001707/