2019.06.09 昼 数々の名店を生み出す秘密に迫る!日本料理の聖地の1つ「招福楼」。@招福樓 本店 日本料理 滋賀 30000円〜49999円 ★★★★☆ 日本料理界に燦然と輝く名店『招福樓 本店』へ。東京では京味が多くの料理人を輩出しておりますが、西ではこの招福楼出身の料理人が数々の名店を作り出しております。東京の松川、しのはら、京都の三玄茶、大阪の柏屋など数え上げればきりがない。この滋賀県八日市の名店は、言わば日本料理の聖地の1つといっていいでしょう。石畳のアプローチ、格式高い門や建屋、心地いい接客などは聖地にふさわしいもの。きっと招福楼で学んだ料理人たちは、料理以外の事も多く学んだのでしょう。 季節は初夏。涼しげなのは料理だけでなく器も然り。透明感のある器に氷をはった演出で一品目が準備される。中身は濃厚な食感を持った胡麻豆腐、ここに雲丹を重ねて提供されます。 そして、この時期の日本料理の主役は鮎。滋賀県の琵琶湖が誇る名物は、火鉢を使って目の前で塩焼きされていきます。 こんな素敵な演出が部屋の中で見れるとは!部屋は料理人の顔が見えづらいが、こういう演出は距離感を縮めてくれますね。 お椀は、あこうと車麩のお椀。梅肉があこうの繊維に沁みていくよう。部屋まで運ぶ距離を計算しているのでしょうか、しっかり熱々の温度で提供されます。見えない心遣い、これこそ日本の美学でございます。 向付は鯛と伊勢海老、焼物は梅の酸味と合わせた牛肉、炊き合わせは賀茂茄子と鮑の治部煮。 料理は決して派手ではないですが、1つ1つがとても洗練されたもの。 お弟子さん達の料理からも、やはり招福楼のエッセンスが感じられます。ここから名店が生まれるわけだ!!納得。 その他料理のラインナップ。 「八寸」 「オクラすり流し」 「谷中生姜のご飯」 「自家製の葛餅」 — 招福樓 本店0748-22-0003滋賀県東近江市八日市本町8-11https://tabelog.com/shiga/A2503/A250302/25000052/