ラーメンという名の、泳ぐ宝石@中華蕎麦 蘭鋳

最寄り駅は方南町、環七沿いにあるラーメン店『蘭鋳』へ。ランチ営業のみという狭き門にあって、曜日に関係なく連日行列を作り上げております。生い茂る緑とレトロさのある佇まいが独特な雰囲気を作り上げております。ちなみに。屋号は金魚の一品種で”ランチュウ”と読み、その造形美から泳ぐ宝石とも呼ばれているそうです。ラーメンもまた美味しいスープに宝石のような麺達を泳がせております。

注文は「味玉そば」、ちょうど1000円。基本的にメニューは一択で、トッピング（味玉）の有無と麺量（大盛り）だけが選択肢になっております。あ、蕎麦前ならぬラーメン前に、つまみとビールという選択肢もあり。ただ、外の行列を思うとなかなか頼みづらい。笑

まずはスープを一口。優しい淡麗系のテイストを想像してましたが、思ったよりも煮干しの主張が強い。ただ、一切暴力的なものではなく、煮干しの芳醇な香りと旨味が優しいスープにそっと溶け込んでいるような感じ。周りを見渡せば完飲する人が多いが納得。煮干しの風味をしっかり効かせながらも上品なのです。それに、動物系の出汁も合わせているのでしょう、後半になってもだれない厚みが感じられます。これは美味い。

麺は煮干系によく似合う、パツンと歯応えのあるストレートな細麺。トッピングはスープの印象とは裏腹に、味の主張が強い。結果として丼の中で絶妙なバランスが作られております。特に低温調理されたピンクなチャーシューのレベルが本当に秀逸。スモーキーな風味と肉の脂が握手して、単品でも勝負できるレベルにまで昇華されております。味玉やメンマなどの他のプレイヤーもまたそれぞれエッジが立っております。

屋号の名に恥じぬ、ラーメンという名の泳ぐ宝石をいただきました。ご馳走様です！

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中華蕎麦 蘭鋳
03-6319-1045
東京都杉並区堀ノ内2-13-13
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131903/13113532/