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2026.01.02 夜

先斗町、喧騒の裏に沈む一杯@KYOTO STAR BAR

バー

京都市

5000円〜9999円

★★★★☆

京都・先斗町の細い裏路地、通り過ぎてしまいそうな暗がりにひっそりと浮かぶ光、『KYOTO STAR BAR』。東京・銀座にも店を構える“STAR BAR”の系列で、グラスの中に浮かぶ“見えない氷”と「ジントニック」は、両店共通の名刺代わりだ。

そのジントニックを、京都で改めて飲む。やはり氷が別格だ。曇りひとつなく透き通り、角の立った塊がぴたりとグラスの中で静止している。ジュニパーの香りが立ちすぎることなく、トニックの泡も細かくやさしい。強さも甘さも突出せず、すっと体に馴染んでくる。これぞスター・バーの定番。京都の土地でもまったくブレない仕上がりが心強い。

店内は黒を基調とした簡素な空間。洗練や静寂というよりは、少し無骨で、いい意味でざらついた雰囲気。照明は控えめで、客同士の会話もささやき程度。決して整いすぎていないけれど、だからこそ一杯の輪郭がはっきり浮かび上がる。

「ケルティックリバイバル」はストレートで注文。ウッディな香りにスモーキーな厚み、そして奥からじわっと現れるハーブのニュアンス。派手に主張はしないが、静かに深みを増してくるタイプの酒。グラスの中で温度が上がるごとに、香りと味の幅が広がっていく。

「白州ハイボール」もまた完成度が高い。炭酸は細かく軽やか、白州の爽やかさがほどよく前に出ていて、スモーキーさは後からふわりと追いかけてくる。氷が溶けても味が崩れず、最後まで一口目の印象が持続するのが見事。

それにしても、観光客と飲み屋でごった返す先斗町のすぐそばに、こんなに静かな時間が流れる場所があるとは思わなかった。表の喧騒からわずか数十秒、ただ路地を一本入るだけで、音も空気も切り替わる。華やぎの裏に潜む、まっとうなバーの佇まい。まさに大人の逃げ場だ。ご馳走様でした。

KYOTO STAR BAR
050-5596-1968
京都府京都市中京区木屋町通三条下る材木町185-5
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26027655/

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