2025.08.18 昼 老舗の歴史が生んだ、賞味期限1時間のビスケットサンド@銀座ベーカリー デザート 銀座・新橋・有楽町 〜999円 ★★★★☆ 時は戦後直後の1945年、銀座一丁目。焼け跡に誕生したのが『銀座ベーカリー』。菓子の製造販売に加え、レストランも営みながら、洋菓子文化を街に広めてきた。 代表作には「バターしるこ」「ギンビスコ」、そして今も親しまれる「アスパラガスビスケット」。やがて菓子製造に特化し、〈銀座+ビスケット=ギンビス〉と改め、国民的ブランドへと成長していく。その過程で生まれたのが、子どもから大人まで愛され続ける「たべっ子どうぶつ」。動物型ビスケットに英単語をプリントする発想は、学びと遊びを同時に楽しめる革新だった。そんな遊び心もまた、このブランドを象徴している。 その原点たる「銀座ベーカリー」が、数十年の時を超えて再び銀座に息を吹き返したのがこの場所だ。看板商品は「カステラビスケットサンド」。カステラ風味の丸いビスケットに、分厚く盛られた「生クリーム」を挟んだ大胆な構成。しかも賞味期限はわずか1時間。鮮度そのままに味わうからこそ成立する、一期一会の菓子だ。 「プレーン」は、サクッと香ばしいビスケットに、ふわりと軽やかなクリームが寄り添うシンプルな一品。素直な組み合わせだからこそ、素材の調和がストレートに伝わる。 「ラムレーズン」はフローズン仕立て。芳醇なラムの香りとレーズンの粒感が弾け、時間とともにクリームがまろやかに溶け出す。その変化が楽しく、甘みと香りの余韻が大人のデザートに仕上がっていた。 さらに試食でいただいた「Gスティック」。フレーバーは枝豆・野菜・セサミの3種類。共通して塩気がしっかり効いていて、酒のつまみにもぴったり。野菜は軽やかに、セサミは香ばしさ全開で、どれも噛むほどに味わい深い。手土産としても優秀な存在だ。 銀座の街に再び刻まれた老舗の息吹。懐かしさを抱えつつ、新しい食感や楽しみ方で現代に蘇った甘味たち。とりわけ1時間という刹那的なサンドの体験は、ここでしか味わえない特別な時間。歴史と遊び心が同居するこの一軒は、銀座散歩の締めにぴったりだ。ご馳走様でした。 — 銀座ベーカリー03-3538-0155東京都中央区銀座1-5-5https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13157275/