2025.07.16 夜 回を重ねるほど深まる、一貫の余韻@あら輝 寿司 赤坂・永田町・溜池 50000円〜 ★★★★★ 赤坂『あら輝』、今回で4度目の訪問。回数を重ねるたびに、この店の“本質”がより鮮明になっていく。奇をてらわない。派手さで勝負しない。ただ、素材のピークを見極め、仕事を重ね、江戸前の粋を皿の上で完結させる。その積み重ねにこそ、この店の価値があるのだと。 今回もやはり「鮪」がハイライト。赤身はさらりと仕上げられ、酸味と旨味の輪郭をきっちり描く。 そして漬け、ここに大将のこだわりが覗く。醤油のコクに昆布の香りを移し、風味の奥行きを与えることで、赤身とはまるで違う表情を見せるのだ。 中トロは脂の甘さを静かに際立たせ、大トロに至っては舌に触れた瞬間に溶け、あとには透明感すら感じる甘みが残る。この四段階の鮪が描く世界観、何度食べても飽きないどころか、回を重ねるほど深みにハマる。 ほかのネタも相変わらず充実。「鮑」 「星鰈とよこわ」 「白烏賊」 「ばちこ」 「のどぐろ」 「車海老」 「新子」 「春子鯛」 「雲丹」 「貝柱の酒蒸し」 「穴子」 「玉子」。 4回通って感じるのは、安心感と高揚感が両立していること。次は何が出るんだろうという期待と、きっと美味いはずだという確信。この二つを同時に抱ける鮨屋は、そう多くない。赤坂で、この緊張感と幸福感を味わえる一軒。わざわざ通う価値は、間違いなくある。 ご馳走様でした。 — あら輝東京都港区赤坂6-3-16 赤坂ストリートビルディング 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13296725/