2025.07.13 夜 研ぎ澄まされた醤油ラーメン。@中村麺三郎商店 ラーメン・つけめん 相模原・大和周辺 1000円〜2999円 ★★★★☆ 2016年に町田・淵野辺で誕生した『中村麺三郎商店』。店主・中村健太郎氏は中華街の老舗や渋谷の人気店で研鑽を積み、29歳で独立。屋号は三男坊のユーモアを込めた“麺三郎”。そして2024年7月、老朽化に伴い移転を決断し、新たな舞台で再スタートを切った。掲げる理念は「無化調・自家製麺」。素材の力で勝負する、そのまっすぐな姿勢こそ、この店の芯である。 さて、いただいたのは「海老ワンタン醤油らぁ麺」。 丼に広がるのは、艶やかな琥珀色のスープ。鶏を軸にした清湯に、節や乾物の旨味を重ねた構成だ。ひと口含むと、醤油の香りがすっと立ち上がり、後から鶏油の柔らかな甘みと深みが広がる。切れ味と丸み、そのバランスがとにかく心地いい。飲み進めるごとに、香りと旨味がじんわりと広がっていく。 麺は自家製の中細ストレート。やや柔めの仕上がりで、スープをしっかりと抱き込み、すすった瞬間に一体感が生まれる。舌の上をするりと抜け、小麦の風味が鼻に抜ける感覚が心地よい。 そして「海老ワンタン」。これが小さな驚きをくれる一品だ。薄衣の中に詰まった海老餡はぷりっと弾力があり、噛めば中から旨味を含んだ肉汁がじゅわりと広がる。熱と旨味を閉じ込めたその感覚は、まるで小籠包。スープとの一体感も抜群で、思わず顔がほころぶ。 一杯を通して感じるのは、技と素材の魅力をまっすぐ届けようとする意思だ。すべての要素がきれいに揃い、丼の中で調和。食べ終えた後、ただ静かに「うまいな」とつぶやきたくなるような満足感。『中村麺三郎商店』は、シンプルでありながら記憶に残る一杯を届けてくれるお店だ。ご馳走様でした。 — 中村麺三郎商店神奈川県相模原市中央区中央3-7-10https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140701/14095301/