2025.06.20 夜 焼き鳥で終わる、北新地の夜@とり甚 焼鳥・焼きとん 大阪市 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 深夜の北新地。最後の一杯、最後の一串を求めて向かう場所がある。『とり甚』。日中は鶏肉を扱う精肉卸として営業し、夜になるとそのまま立ち飲み焼鳥屋へと姿を変える異色の一軒だ。繁華街のど真ん中というロケーションといい、深夜営業というスタイルといい、まさに“締めの焼鳥”にふさわしい。 まずいただいたのは、北新地の名物ともいえる「皮」。しっかりと焼き込まれた皮は、カリッとした表面に、じわっと脂が滲み出す。酒場の熱気と鶏の香ばしさが絡み合い、立ち飲みならではのテンポで胃に落ちていく。 続く「つくね」は、こんがりと焼き上がった表面のパリパリ感が印象的。中はふんわりと仕上げられており、食感のコントラストが楽しい。 さらに驚かされたのが「鳥唐揚げ」。立ち飲み価格ながら、一個のサイズが驚くほど大きく、しかもふわりとジューシー。胸肉と思しき淡白な部位を使用しているが、火入れが絶妙なのだろう。揚げ物でありながら重たくなく、最後の胃袋に優しく収まる。 焼き台の向こうに立つのは、女将さん。物腰柔らかに客を迎えながらも、空間をきちんと仕切る存在感がある。店の雰囲気そのものが、この地で長く愛されてきた証のように映る。 北新地という繁華街で、しっかり飲んで、きちんと締める。『とり甚』はそんな夜の最後に寄りたくなる、頼もしい焼鳥屋だ。ご馳走様でした。 — とり甚06-6341-6520大阪府大阪市北区曽根崎新地1-2-2https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27008204/