2025.05.31 昼 スープの奥に、確かな情熱が宿る@札幌スープカリー アナンダ カレー 横浜市 1000円〜2999円 ★★★★☆ 横浜駅東口から徒歩すぐ。裏横浜の雑居ビルにひっそりと構える『札幌スープカリー アナンダ』。その名は、ヒンドゥー語で「喜び」、バリ語で「至福の時」、サンスクリット語で「平穏」を意味するという。その名の通り、スパイスの香りに包まれた店内で、至福の一杯が待っている。 店主・柳瀬裕人氏は、もともと広告代理店に勤めていたという異色の経歴の持ち主。カレーへの情熱を抑えきれず脱サラし、修行を経てこの店を開いたというから、その熱意は本物だ。公式ホームページにも経歴や想いが綴られており、読むだけでそのカレーへの真剣さが伝わってくる。 看板メニューは「やわらか炙り でかチキンカリー」。骨なし鶏もも肉は、表面に香ばしい炙りを効かせ、スプーンでもほぐせるほど柔らかい。スープは14種のスパイスに鶏ガラや牛すじ、香味野菜を合わせ、15時間以上かけて仕上げる渾身の一杯。深いコクと香り、スパイスのキレが見事に共存している。 辛さは0〜15番までの16段階。今回は“ちょうど良い刺激”の3番「三昧」を選択。穏やかな辛さの中に、グリーンカルダモンがふわりと香り、後味に余韻を残す。ライスには人気の「チーズ・オン・ザ・ライス」をトッピング。まろやかさがスープの辛味をやさしく包み込み、両者の良さを引き立て合う。 札幌で生まれたスープカレーの文化が、横浜の一角でしっかりと根を下ろしている。その静かで熱い情熱が、この一皿に宿っている。喜び、至福、平穏——そんな想いをそのままカレーに映したような『アナンダ』の世界観に、じんわりと心を掴まれた。ご馳走様でした。 — 札幌スープカリー アナンダ045-316-1288神奈川県横浜市西区平沼1-38-2 咲久良ビル M2Fhttps://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14010851/