2024.03.09 夜 ただただ静かに美味しい。@御料理 光安 日本料理 京都市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 京都にある日本料理店『御料理 光安』を訪ねます。場所は御所南。 築150年という風情ある風情のある京町屋を改装した料理店。中央に厨房を作り、それを挟むように手前と奥の個室が設置されます。独特なレイアウトではございますが、それがかえって心地が良い。 個室にも関わらず厨房と緩くつながる、そんな絶妙な距離感になっているのです。空間作りには、センスの良いアンティークたちも静かに参加しており、落ち着いた品の良い雰囲気を作り上げております。 そして、センスの良さは料理や器からも明確に伝わってくる。料理全体の印象は、素材リスペクトのシンプルで滋味深さがあること。派手さはないが、そのシンプルさがゆえに美しく、そのシンプルさがゆえに素材の優位性が伝わります。大将も料理の印象そのままで物静かながらも、芯の強さを感じるお人柄。 美しく、滋味深く、そして美味しいコースをご覧ください。 「タネツケバナとハコブのお粥」野草のお粥は実に滋味深く、体を芯から温める。お茶的な役割か? 「鯛のお造り」淡路が鯛が美しく整列。鯛自体の旨味の強さも刮目に値する。 「筍椀」京都が誇る塚原の筍はエグミゼロ。昆布がちの甘味のある出汁と筍の甘味が最高。木の芽もいいアクセント。 「鮪のお造り」塩釜より。鯛もそうだったが、素材リスペクトのアプローチはかなり好感度が高い。 「春野菜の八寸」特に糖度の高いフルティカトマトと鬼灯の甘味と一年も熟成したという百合根が印象的。 「唐墨餅」香ばしさと塩気が味のアクセント。餅と唐墨のバランスが絶妙です。 「蛤とハナウドの炊き合わせ」天恵菇という希少な木の子とともに。 「のどぐろの焼き物」脂たっぷりののどぐろに、柚子皮や青大根でバランスをとる。 「そばがきの白味噌仕立て」京都らしい白味噌の中で、なめらかな食感のそばがきが一体に。品が良すぎる、、、! 「蛍烏賊と山菜のご飯」春の香り。 「お菓子」桜餅 最近は派手さばかりが注目されておりますが、こういう静かに美味しい店は大好きです。ふらっと帰りたい、そんな素敵な日本料理店でございました。予約は1日2組だけと、結構なハードルだけど。笑 — 御料理 光安075-366-3138京都府京都市上京区千本通丸太町上る二筋目東入https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260501/26022648/o