2024.02.06 夜 ゑび秀(えびす)に行けば、恵比寿(えびす)顔@ゑび秀 日本料理 京都市 ★★★★☆ 一見さんお断り。 京都の花街の文化がまさにだが、京都の料理店においても同様のスタイルを貫く店も少なくない。京都はお金のやり取りが無粋とされ、つけ払いの文化があるのが一番の理由でしょう。信頼関係があってこそなせる技、そりゃ一見さんには無理って話ですね。同時に、馴染みのお客様を大事にすることに繋がり、”広い”お客様との関係値ではなく、お客様との”深い”関係値を結ぶことができるのです。 今回ご紹介する、おでん割烹の『ゑび秀』もその1つ。 一見さんお断りと宣言するまでもなく、住所も電話番号も非公開で紹介無しにたどり着くことはできない。ちなみに、有名観光地の路地裏にひっそりとお店を構えております。同じく一見さんお断りの有名店祇園の「おいと」で長く修行したご主人が営むお店。時の総理でも紹介無しには入れなかったという伝説のお店だ。初訪問につき少しの緊張感をもってお伺いしましたが、柔和なお人柄にすぐに居心地よくなってしまいました。カウンターを埋めるお客様との”深い”関係値の一端を垣間見ることができました。 おでんが絶品なのだが、一品料理達もまた絶品。 「青菜の胡麻和え」 「海鼠の酢の物」 「アスパラの素揚げ」 「そら豆」 「カラスミ餅」 「蕪」 「御椀」 「鰹のたたき」 ここまで食べたら、おでんの出番。かなりお腹は膨れるが、このおでんを食わずには帰れません。笑 出汁はかなり旨味の効いたものですが、品の良さはさすがの京都仕上げ。 魅力的なおでん種ばかりですが、まずは「さつま揚げ」「海老芋」「玉子」の3点セット。海老芋なんかが種にあるのは京都っぽい。よもぎ入りのさつま揚げなども絶品です。 そして、ご主人からおすすめされたのが牛すじ。相性の良い「糸こんにゃく」や「豆腐」などといただきます。たっぷりのネギと黒七味を重ねて出来上がり。その濃厚な旨味に悶絶。これは必食アイテムに間違いない。 最後は筍ご飯で締め。やはり優しさの中に出汁が効いた一品。 大変美味しゅうございました。ミトミえもんもこれから、ご主人と「深い」関係値を築いていきたいものです。ご馳走様でした。 — ゑび秀京都府京都市https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26026619/