2023.12.02 夜 これだけ美味くしてもらえりゃ、魚も幸せだ。@ 幸魚 日本料理 宮崎市周辺 10000円〜29999円 ★★★★☆ 宮崎最大の歓楽街ニシタチにある日本料理店『幸魚』を訪ねます。 アラカルトで注文できる居酒屋のようなカジュアルさと、素材にこだわり抜いた高級和食のいいとこどりのお店。屋号に含まれる通り、特に魚に力を入れており、刺に始まり、焼、煮、揚などさまざまなアプローチで魚を楽しませます。なんでも前職が魚屋さんだったそうで、そのこだわりとクオリティーに納得です。 ご主人は寡黙な印象だが、魚の話になると饒舌になる。そんなところからも魚への愛情の強さが伝わります。10席ほどのカウンターを忙しなく動き、次々に美味そうな魚料理がお客様に提供されてまいります。 刺メニューの中からオススメを聞くと、ご主人は興奮気味に県産の鯖をリコメンド。「生サバ刺」でいただきましたが、なるほど、脂がたっぷりで美味。山葵の力を無力化してしまうほどのクオリティーです。 せっかくなので地のものをと「地だこ刺」をいただきましたが、新鮮さは言わずもがな。咀嚼を伴うコリっとした食感にお酒が進みます。 日本酒をたっぷり使った「蛤の酒蒸し」もまたお酒との相性を疑う余地がない。 焼メニューで悩んでいれば、きんきをリコメンド。ジューシーと表現したくなるほど、脂がのりにののった一品。口に入れるたびに、幸せな旨味が滲み出てまいります。皮の部分まで全て美味しい。めちゃくちゃ褒めてもらえそうなほど、綺麗に食べきっちゃいました。笑 魚ばかりでなく、野菜やお肉のメニューの用意もある。改めて、宮崎という土地の豊かさを確認できます。今回は宮崎の伝統野菜である「佐土原なすの一本焼き」をオーダー。とろとろの食感に上品な味わいですが、薬味や醤油が重なってつまみとして成立していきます。 締めはもちろん魚介に戻って、「うに丼」を。築地にありそうな、贅沢丼を想像しましたが、雲丹のボリュームは上品なもの。だが、雲丹の旨味の強さがあれば、逆にご飯とのバランスに違和感なし。米自体の炊き具合も絶妙で、絶対に食べてもらいたい締めご飯になっております。 これだけ美味くしてもらえりゃ、魚も幸せだ。ご馳走様です。 — 幸魚0985-28-5288宮崎県宮崎市橘通西3-2-18https://tabelog.com/miyazaki/A4501/A450101/45003496/