2023.06.08 夜 和とスパイスを融合させた革新的フュージョン料理。@Spice & Dining KALA 世界料理(アジア) 北九州市 30000円〜49999円 ★★★★☆ 関係者以外立入禁止、、、 事前予約をしたはずのスパイス料理のお店『Spice & Dining KALA(カーラ)』。予約者は関係者だよな、、、と恐る恐る扉を開けると、白髪まじりの長髪を後ろで結んだご主人が迎えてくれる。独特の世界観に圧倒されるが、料理もそれに負けぬ独創性に富んだものになっております。今回のテーマはスパイス会席、和とスパイスを融合した革新的なフュージョン料理が登場します。 特に印象的だったのが、「お凌ぎ」と銘打った創作寿司達だ。ご主人は寿司は素人の握りだからと笑うが、寿司をモチーフとしたスパイス料理としてはかなり面白い。まず最初に握ってもらったのはアオリイカ。このカットに錦胡麻の組み合わせはどこかで見たことがあるような、、、そうです。北九州の名店「天寿し」じゃあないですか。煽ってますねぇ、アオリイカだけに。笑 レモンライスを使ったシャリに柚子のアチャールで酸味を作る。ちゃんと、本家のエッセンスをモダンインドで再構築しているのが素晴らしい。 「とりがい」インドのマスタードオイルが刺激。ブラックソルトの硫黄の香りが強いアクセント。 「漬け」煮切りの代わりはナンプラー。魚醤ですからね、これも相性がいいのだ。実山椒のアチャールとともに。 「中トロ」島らっきょうのアチャールと。 その他のスパイス料理のラインナップはこちら。スパイスと和があざなえる縄のごとく展開されていきます。アイデアはもちろんだが、料理をまとめ上げる創造性に驚かされます。 「先付」春の貝のトーレンとブッシュキャビア。 「椀物」海老真薯と苺の自家製味噌マラバール。味噌とココナッツのフュージョンに苺というトリッキーな組み合わせも、不思議なほどに相性の良さを見せます。 「向付」旦過市場のセビーチェ。ワイングラスを器に登場したセビーチェには北九州産のクエが使われる。ハーブやスパイスの香りが抜群。グラスを器にするのは香りを意識してのことだろう。 「煮物」イベリコベジョータと若松トマトのおでんなのだが、餅巾着を崩すとそこに進化が生まれる。出汁ベースのおでんかと思いきや、スパイスが巾着から飛び出して、たちまちポークビンダルーに早変わり! 「焼物」舌平目のポリチャトゥ。バナナの葉っぱで包んで蒸し焼きするという南インド名物。 「揚物」仔羊と納豆のサモサ。ミントのチャトニとトマトのチャトニが調味料。 「止め肴」茄子と日向夏マサラの煮びたし 「食事」比内地鶏のきりたんぽならぬ、ビリたんぽ。 ご馳走様でした。 — Spice & Dining KALA090-7159-3045福岡県北九州市小倉北区馬借3-3-30https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40061727/