2022.12.17 夜 ブックホテルのローカルガストロノミー@箱根本箱 ホテル・旅館 箱根・湯河原 50000円〜 ★★★★☆ 宿泊以外の価値を備えたホテルが増えている。コンセプトホテルとかライフスタイルホテルと呼ばれるのがそれだ。独自のテーマを打ち出したコンセプト設計によって、他のホテルとの差別化を試みるホテル達である。今回紹介する箱根のホテル『箱根本箱』もその1つ。名前から推察できるように、ここはコンセプトは”本”だ。 エントランスを入った瞬間に飛び込んでくるのは、1万2000冊にも及ぶ本達。まさに本箱の中に飛び込んだような光景が広がる。しかも、ただの本棚ではなく、いろんなところに読書スペースが用意されているのが面白い。本棚の中に入り込んだスペースなどは、秘密基地のようで子供心がくすぐられる。しかも、すべての本が全て購入可能というのも面白い。一生、ここにいても飽きないでしょう。 花より団子、本より団子。 ホテルも本当に素敵ですが、ミトミえもんの記事では食事に触れないといけないですよね。笑 ホテルだけでなく、コンセプチュアルなレストランもどんどん増えている。その土地の風土や歴史や文化などを強く意識した、ローカルガストロノミーもその1つ。箱根本棚のキッチンからもテロワールへの意識が伝わってくる。箱根と東海道のテロワールだ。 さっそく。 スギナ、ドクダミ、銀杏、カキドオシ、クロモジ、ススキ、、、箱根の山に自生する植物でティーペアリングが用意されます。まさにテロワール。さらに、テロワールの魅力を最大化するのに余念がなく、海の幸は静岡が誇る鮮魚店のサスエ鮮魚店かの前田氏から、山の幸は天然食材ハンターの谷田氏に託す。シェフの佐々木氏も、東京、弘前、新潟など多くの土地で修行した経験を持つ。地元の食材を生かすという意識は、こうやって育まれたのでしょう。 料理のラインナップはこちら。 「アミューズ」黒卵をイメージした干し鱈のコロッケ、ハイビスカスの酸味を効かせた焼き芋、牛肉のそぼろとカボチャで作った一品。 「おでん」がんもどきと大根。少し塩味が強いが、ワインとアジャスト。生姜もいいアクセント。 「魚料理」金目鯛の鱗焼き。シバフタケの佃煮とエシャロットを添えて。 「野菜料理」アスパラ。自家製の唐墨はパウダーとスライスで。やはりワインがすすむ。 「パスタ」耳たぶ型のパスタであるオレキエッテ。モチモチの食感は好感度高。やはり名産の桜海老のソースと合わせて。 「口直し」蜜柑のシャーベットにヨーグルトのホエーを重ねて 「肉料理」静岡の銘柄豚の萬幻豚。低温調理のしっとり仕上げ。 「ドルチェ」2種の落花生。 ご馳走様でした。本も大量購入させていただきました。もちろん、料理の本ばっかりですよ。笑 — 箱根本箱0460-83-8025神奈川県足柄下郡箱根町強羅 1320-491https://tabelog.com/kanagawa/A1410/A141001/14073389/