天草大王と鶏焼肉、、、恐るべし。@地どり庵　三蔵

熊本県山鹿市にある鶏料理店『地どり庵 三蔵』、まさに鹿が出そうな山の中にある。

屋号に含む”庵”の文字にぴったりな古民家風な建屋。広間に複数の囲炉裏が設置してある、いわゆる焼肉スタイルの料理店でございます。同じく屋号に含む”地どり”の文字が示すのは、熊本が誇る地鶏の天草大王。一度は絶滅の憂き目にあったが、長い歳月をかけて復活させたまさに幻の地鶏でございます。その銘柄鶏は、100日以上の飼育時間をかけて育てたもので、地鶏の質を飛躍的に向上させております。

さっそくいただいてみましょう。

最初のお皿には「大王もも肉」と「つくね」。前者の肉がそのポテンシャルの高さを伝えます。硬過ぎず柔らか過ぎずで、心地よい弾力とジューシーさに驚きます。咀嚼のたびに肉の甘味とコクが飛び出してきて、わかりやすいほどに口福感を作り出します。ユニークだったのは肉の取り皿となる酢キャベツのお皿。これがまた食欲を増強する装置になっているのです。

次の皿は「せせり」「すなずり」「手羽先」。塩胡椒で味付けたせせりもお気に入りの１つ。また、砂ずりのカットの工夫にも感心してしまいます。蛇腹型にカットしているのは、おそらく我々素人でも焼き加減を確認できるからでしょう。塊だと火加減がわかりづらいですからね。手羽先の大きさにも驚かされます。大切に育てられたんですねぇ。

続いて、レバーを２種類。まずは白肝を同じく囲炉裏で焼く。新鮮だからなのか、そもそも上質なのか、臭みとは無縁のとろけるような味わいに言葉が出ません。

もう１つの陶板焼きになると、不思議とフォアグラような濃厚さを手に入れます。

鶏肉は淡白なものと言ったのは誰だろう？

牛肉も負けないほどの旨味が強く、ついついご飯が欲しくなる味わい。これが天草か、、、凄すぎる。実は今回は鶏焼肉の可能性を探るための訪問でしたが、そのポテンシャルを確信する素晴らしい経験となりました。ご馳走様です。

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地どり庵　三蔵
0968-42-8138
熊本県山鹿市平山5205
https://tabelog.com/kumamoto/A4303/A430301/43006219/