2022.06.11 夜 この男のスケールは止まること知らない、、、@出雲 日本料理 愛知 30000円〜49999円 ★★★★★ この男のスケールは止まること知らない、、、 久しぶりに名古屋にやってきました、この大将に会いに。名古屋にある日本料理店『出雲』の大将、大谷重治氏こと”しげちゃん”がその人だ。型にはまらぬ料理人で、お手本のような天才肌な料理を作り上げます。ミシュランなどのメジャータイトルとは全く違うところで評価され、特にまるでおとぎ話のような世界の人達を魅了し続けております。 そんなエピソードを今回1つご紹介してまいりましょう。 茶道や華道と同じように、日本の伝統的な芸道の中に香道という文化がある。二大流派の1つに志野流があるが、その始まりは室町時代にまでさかのぼる。東山文化のリーダー的な存在の足利義政の近臣であった志野宗信が流祖にあたる。その創始者の没後500年を控えた今年、増上寺にて献香式なるイベントが開催された。そこで仏舎利へのお供を準備したのがこの”しげちゃん”なのだ。 御供物で提供したのは「白和え」がこれ。野菜と豆腐と胡麻で作る精進の料理。ここに発祥の地とされるギリシャのオリーブオイル、そして釈迦の故郷とされるネパールの岩塩を重ねます。圧巻なのがその塩の香りで、硫黄のような芳しい香を纏わせております。香道のイベントにあって料理にも同様のテーマを担わせております。そして、これがめちゃくちゃ美味しいのだから、きっとお釈迦様も喜んだことでしょう。 エピソードは1つと申し上げましたが、もう1つだけ。今回は鴨焼きをいただきましたが、これを焼くのに玉鋼の鉄板が登場するじゃあありませんか。 鴨焼きの名店である浅草の「鷹匠寿」でも有名だが、とにかくこの鉄板入手そのものが難しい。古式製法で作るそうだが、作り手もいなければ材料もないという希少っぷり。常連さんからの贈り物だったそうだが、きっとプレゼント主もまたおとぎ話の人物に違いない。 その他、いただいたラインナップも写真でご紹介しておきましょう。 「枝豆」 「トマト」 「鮑」 「鰹」 「熟成松坂牛」 「鱧鍋」 「鮎」 「さくらんぼ」 — 出雲愛知県名古屋市東区https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23008421/