2021.07.31 夜 すし匠の系譜を恵比寿にて。@匠 鮨 おわな 寿司 渋谷・恵比寿・代官山 10000円〜29999円 ★★★★☆ 今回は恵比寿にある寿司店『匠 鮨おわな』をご紹介。 寿司好きならピンとくるでしょう。”匠”の字は、四ツ谷の名店「すし匠」の薫陶を受けてきた証拠。屋号にもなっている大将の小穴氏は「予約の取れる唯一すし匠系です」なんて謙遜するが、2020年・2021年と二年連続ミシュランも獲得する実力派。2017年に修行先を卒業した、まだまだこれからが楽しみな店でございます。 すし匠らしさは健在。つまみと握りは変わるがわる提供され、シャリも赤酢と白酢を使い分ける。そして、スペシャリテである「おはぎ」や「鮟肝すいか」の提供もございます。 前者は鮪をたたいたものに沢庵を混ぜたもの、後者は鮟肝とスイカの奈良漬けを合わせたもの。すし匠の発明品です。ただし、これらはおまかせのコース外に置いているのが面白い。鮟肝スイカは、敢えて海苔巻きで出すのも個性的。 こういったユニークネスもすし匠の哲学の1つ。印象的だった2つの握りをご紹介。 「白海老」白海老の握りに卵黄を垂らし、塩昆布の醤油で味を整えます。白海老の甘さと卵が絶妙にマッチし、余韻に昆布の風味が口の中を広がります。これは寿司屋が考えうる最高の卵かけご飯かもしれません。美味い! 「雲丹クリーム」利尻の馬糞雲丹を海苔巻きで。これはもはやソフトクリームだ!ソフトクリームにも負けぬ口溶け、幸せの味がする。笑 その他のコースのラインナップはこんな感じ。 「蜆出汁」 「浅利の剥き身」醤油と出汁で似たもの 「養老豆腐と蟹のジュレ」 「新子」 「平目」 「魳と茄子の焼き浸し」出汁にレモンをまぜてさっぱりと。 「小鯛」酢おぼろ 「鯵」どんちっち鯵の塩締め 「鰹」生とたたきの食べ比べ 「石垣貝」 「だだちゃ豆の茶碗蒸し」中には蒸した甘鯛。 「小肌」 「サゴシ」桜のチップの薫香で 「鯨」低温調理。臭みとは全く無縁。 「鮪」霜降り。この時期でこの脂。素晴らしいネタを仕入れております。 「太刀魚」塩焼き 「鰯」脂押しではないが、これもまたよし。 「煮穴子」スッキリ感がいい! — 匠 鮨 おわな050-5597-9538東京都渋谷区恵比寿南1-17-17 TIMEZONEテラスビル 4Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13211921/