麺が主役の優しい中華そば。@麺壱 吉兆

青竹平打ち中華そば。

もはや店名より存在感のある文字が看板に書かれますが、屋号は『麺壱吉兆』。大井町駅から徒歩数分、平和小路という裏路地にあるラーメン店でございます。

青竹の平打ち麺と聞いて連想するのは、福島県のご当地ラーメンである白河ラーメン。総本山である「とら食堂」から派生し、弟子から弟子へと全国に広がっております。ここ麺壱吉兆もその１つで、とら食堂で修行した店主に師事した、いわば孫弟子にあたるご主人が経営しております。

中華そば、700円也。

看板通りの平打ちの麺で、青竹で打った結果か、柔らかさの中にもちっとした食感を手に入れております。不揃いの手打ち感が口の中で躍動感を感じさせるよう。麺を主役に押し上げるのは、ある意味でスープの印象も後押ししている。鶏の旨味を奥に潜めているが、アタックの印象は特にあっさりとしたもの。無化調を確信させるもので、位置づけ的には麺に寄り添っているという感じか。看板の記載に偽りなし、そんな感じです。

はっきりした味を求める人には少々物足りないかも。それでも、そのぶん麺の風味が際立つのでそれはそれで魅力とも言えますね。味変用の胡椒があるので、結果としてはそこも補完できるのだけど。

トッピングは、チャーシュー、メンマ、ほうれん草、ナルト、海苔と、オーソドックスな役者達。トータルで見ると、なんだか優しい気持ちになる、そんなラーメンでございました。

—

麺壱 吉兆
03-5460-3358
東京都品川区東大井5-6-6
https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131501/13134691/