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2021.03.13 夜

古代米を使った一皿に悶絶!野菜も美味い!@いとう

フレンチ

京都市

10000円〜29999円

★★★★★

祇園の中心から少し外れた古門前にあるビストロフレンチ『いとう』。
屋号はシェフのお名前、伊藤シェフが一人で切り盛りするお店でございます。なかなかの隠れ家的なレストランで 、シェフ本人が仰っておりましたが、一見はほとんどないのだとか。オープンから18年も経つが新店と間違える人も多い、とシェフは笑います。紹介が紹介を呼び水面下で人気を獲得する良店のようだ。

コースのメニューの用意がありますが、常連さん達に寄り添うオーダーメイドな料理を提供しているそう。1日3組程度のお客様を入れるそうですが、全員メニューが違うなんて時もあるのだとか!かといって、一見に冷たいなんてことはないので安心して。むしろ、初めてのお客様には、店のこと、食材やワインのことを丁寧に紹介し、好みなどを積極的にヒヤリングしてくださいます。事前に仕込みをしないで、食材を見せながら作っていくアプローチもその1つ。肉料理の付け合わせの根セロリのピュレの強い甘さに驚き。主役を食ってしまうほどのクオリティーです。

コースの主役の1つは野菜。特に「京都地野菜の一皿」と名付けられた野菜の盛り合わせは圧巻。30種類にも及ぶ野菜は彩りも豊富で、それぞれの個性が五味を味合わせる。同じく野菜で作ったビーツと菜の花のソースも秀逸なのだが、そのまま食べても美味しい。しかもその全てが。野菜はいずれの料理でも存在感がありますが、肉料理の付け合わせの根セロリのピュレの強い甘さに驚き。主役を食ってしまうほどのクオリティーです。

一番のお気に入りは「古代米」を使った料理。古代米に、活虎河豚、鯛白子、雲丹、トリュフと赤ワインのソース、そして削ったトリュフの組み合わせ。個人的に高級食材の足し算なアプローチは好きではないが、これは似て非なるもの。とてつもなくバランスの取れた一品。若干のぬるさのある米は香りが保持され、雲丹を含めたソース達は魚達に貢献する。酸味のあるソース、野性味のあるトリュフの風味、雲丹の旨味など、上手に握手させております。そこに淡白な魚姿は一切ない。これは美味い!

野菜中心ということもあるが、全体の軽さも好感度が高い。デセールはコースに包含されておらず任意になっているのが嬉しい。フレンチにてデザートを強要している感じが好きではないそうだ。超がつくほど同感なので、最後にまたシェフの事が好きなった。今度は予約の時にたくさん我が儘を伝えよう。ちなみに、常連に人気なのはウニパスタや和牛チャーハンだそうだ。メモメモ。

料理のラインナップはこちら。

「アミューズ」佐賀県産ホワイトアスパラ、寒ブリ、蛍烏賊、小鮎、レモン


「京都地野菜の一皿」冬なごり。ビーツと菜の花のソースで


「古代米にこまる」活虎河豚、鯛白子、雲丹(淡路)、トリュフ


「魚料理」活金目鯛、塚原筍、あおさ海苔と花山葵。アオサとオリーブオイルを使ったソースが絶品。


「肉料理」近江牛ラムシン、久御山大根と芥子菜

いとう
090-2043-2021
京都府京都市東山区古門前通石橋町307
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26005856/

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