ホンカトリーの主役はライス！？彩りのある絶品ライスが最高！@ホンカトリー

カレーにおけるライスは脇役だ。そんな常識を打ち破るカレーショップが湯島にある。名前は『ホンカトリー』、最寄駅は御茶ノ水や湯島だがいずれからも距離がある。そんな立地でひっそりと営業しており、寡黙なマスターがひっそりと迎えてくれます。静かに黙々とカレーを作りますが、その芯には強い信念があるでしょう、そう感じさせるほど芸術性が高いカレーを提供してくれます。

ライスが主役！？

普通カレーといえば主役はもちろんカレー。だが、ホンカトリーではライスの存在感が強く、そして美しい。普通の品種に比べて水分を吸いやすいというバスマティライスの上に、彩り豊かなの”ふりかけ”達。

後述しますが、卓上の調味料が充実していることもあり、ついついこのまま食べすすめてしまいます。ニンジンやゴーヤなどの野菜、ココナッツのフレークやスパイス、それにひよこ豆のファラフェルなどがライスの上で躍動します。揚げ物とは思えぬファラフェルの軽さとソースの味わいなど最高です。卓上には、ナンプラー、エビチリココナッツ、チリビネガー（島唐辛子）、マンゴーピクルスの存在。それぞれが辛味、酸味、甘味などの味覚を提供してくれます。

ここまでお気づきのことありますか？

器の上のアイテム達のいかにバラエティーに富んだことか。パキスタンのバスマティライス、タイのナンプラー、インドのマンゴー、沖縄のゴーヤなど、全世界からこのお皿を目掛けてやってきたかのようです。このアプローチは店名にも込められているよう。店名の由来は和歌の技法である”本歌取り”から。これは先人が作った有名な歌を模して、新しいものを創作するという意味。ホンカトリーは全世界の先人が作った技法を使って全く新しいものを生み出しているのです！

もう１つ、ここまでお気づきのことありますか？
すいません、カレーの話に全く触れてませんでした。笑　日替わり？で毎日２種類のカレーを提供しており、この日は「焼き小エビ」と「塩豚」。

前者をご提供いただきましたが、サラサラなスープにスパイスだけが溶け込んだようなストレートなカレー。重たさの全くない、軽やかなアウトプットになっております。味を引っ張るのはやはり小エビの存在で、そもそも量も多い上に素材感がきっちり感じられます。さらに焼きの工程を経た香ばしさが全体に大きく影響を与えております。

このカレーをライスと食べれば、さらにライスの可能性をひきだしてくれます。やはりホンカトリーのカレーの主役はライスだ！

—

ホンカトリー
東京都文京区湯島2-7-9
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13210157/