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2020.04.25 夜

肉で始まり、肉に終わる。@加藤牛肉店 銀座

焼肉・肉料理

銀座・新橋・有楽町

10000円〜29999円

★★★★☆

銀座にある『加藤牛肉店』へ。決して牛肉を買いにきたわけではない。横浜にある加藤牛肉店は精肉店で間違いないが、ここはその知見の集大成としてオープンさせたレストランなのです。3代続くという精肉店の仕掛けはユニークネスに富み、肉で始まり肉で終わる牛肉料理のフルコースで迎えてくださいます。

スペシャリテの「自家製手ほぐしコンビーフ」
アミューズを務めるのはもちろん肉。コンビーフとは牛肉を塩漬けにしたものだが、往々にしてジャンクな味わい。それが魅力ではあるのだが、加藤牛肉店のコンビーフはジャンクさだけを除去したような味わい。さらりとして口当たりで、肉の旨味と適度な塩気を口の中に残します。まずはそのままで、残りはブルスケッタ風に。

お次は薄切りの玉ねぎの上に重ねた「牛肉(イチボ)のタタキ」、キリッとした醤油風味の味付け。玉葱達の活躍もあって、さっぱりから始まり、濃厚な味わいが広がり、最後は肉自体の味わいが余韻として残ります。

スープもまた肉要素満載。いわゆるポトフだが、自家製のウインナー、ベーコンに牛テールなどがたっぷり。総じて一定の塩気があり、お酒との相性も計算されているようです。ぜひワインと一緒に食べ進めたい。

メインディッシュももちろん、、、
そりゃ肉ですよね。サーロイン、シャトーブリアン、ランボソ(ランプの中で一番柔らかい部分)の食べ比べ。ナイフやフォークの類は一切ないですが、その理由は口に入れればすぐにわかります。すべてに共通して肉が驚くほど柔らかいのです。サーロインが脂も味わいも一番お気に入り。和牛あるあるですが、シャトーブリアンは脂の強さが少々気になります。その辺りも想定済みか、一緒に用意された山葵や醤油ダレが上手にバランスをとってくれます。ランボソは余韻に肉の甘味を一番強く感じました。

もう1つの主役はハンバーグ。球体に近いハンバーグは、ステーキと同様驚くべき柔らかさ。ふわふわな体から肉汁がじゅわっと溢れるタイプのやつでございます。口当たりはとろけるようで最小単位の挽肉になって初めて肉感を残します。その肉からまら旨味が出てくるのです。そしてそして、付け合わせのポテトサラダがまた美味いのだ。こちらもクリーミーな仕上げかと思いきや、最後はざらっとしたポテト感が残されます。また辛子の隠し味こそが好みの味わいに仕上げております。

締めももちろん、、、
そう肉に決まってます。「ビーフカレー」と「卵かけご飯」の選択肢になっております。前者は真っ黒のインパクトのある仕上がりで、玉ねぎの甘味が土台になっております。もちろん具材はビーフが中心人物としてその役割を全うしております。

後者には冒頭のコンビーフがオンされております。実は最初からこれご飯と食べたいと思ってたんですよ。笑 ありがたやありがたや。肉で始まり、肉で終わる、そんなフルコースをお楽しみください。

加藤牛肉店 銀座
03-5537-2220
東京都中央区銀座6-4-15 トニービル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13076544/

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