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2020.02.27 夜

ジビエ料理に定評あり!@コントワール ミサゴ

フレンチ

六本木・麻布・広尾

10000円〜29999円

★★★★★

フレンチというよりもビストロ。西麻布にあるレストラン『コントワール ミサゴ』の第一印象がそれ。料理は本格的ながら、その居心地の良さがその印象を作りあげる。温かみのある店内、シェフとの距離が近いカウンターなども同じ印象を作る。

壁に掲げられた黒板にはびっしりと手書きのメニューが紹介される。定番ではなく、旬の食材と向き合っている証拠でもあります。どのメニューも魅力的で優柔不断のあなたには悩ましいところですが、コースという助け舟もあるのでご安心ください。ちなみに、ミサゴの由来はシェフのご実家である寿司店の屋号と同じもののようです。

定評のあるジビエ料理!
ミサゴのスペシャリテはずばりジビエ。特に、ホールを預かる奥様の実家である新潟の青首鴨を使った料理が人気。屋号もそうだったが、自分たちを育んできた先人達へのリスペクトが感じられますね。「青首鴨の三段活用」と銘打って、鴨の様々な表情を引き出しております。まずはお狩場焼き、その名の通り猟師料理ともいうべきもの。さっと表面を火入れをした胸肉とササミは、本来の旨味をダイレクトに感じる一品。

そして、次には胸肉と腿肉をローストしたものをサルミソースに合わせます。フレンチはソースが命と言いますが、主に野鳥料理に合わせるサルミソースが絶品。濃厚なソースにはボディの重いボルドーを勧めてくれるなど、ソムリエとしてのセンスも光るペアリングを見せてくれます。

最後は出汁として青首鴨を使った蕎麦。鴨南蛮など、その相性は証明済みですが、まさかスープで合わせてくるとは。良い意味で期待を裏切ってくれました。

旬の食材達が躍動する!
時は、冬から春へと変わる時期で、その両方の魅力を堪能できる絶好のタイミング。蟹、白子が冬の名残を感じさせ、蛍烏賊や山菜が春の訪れを知らせてくれます。日本料理のような食材の選択だが、やはりアウトプットはフレンチ。むしろ、だからこそ新鮮に見える料理が並びます。とにかくすごいセンスの良さです!
例えば、松葉蟹にはパッションフルーツのソースを合わせる。濃厚な味噌などの味わいは日本酒との相性を想起させるが、パッションフルーツの爽やかさが参加することで急にフレンチの顔に変わる。濃厚さの中にある爽やかさは、普通の蟹料理とは全く異なるものに表情を変えます。

子持ちヤリイカやホタテと一緒になった白子も同様で、焦がしバターのソースとトマトの酸味が新しい表情を引き出します。

そして、春を知らせる代表選手は、山菜と蛍烏賊。タラの芽や蕗の薹といった生命力そのものという山菜の強い風味に、アイオリソースとパルミジャーノを合わせる。

蛍烏賊にはキャビア、サワークリーム、ペッパーなど個性のある風味を組み合わせて1つの作品にしております。

また大好きな店が1つ増えてしまった。今回はテーブルでの食事だったが、ぜひカウンターでシェフとの会話も楽しみたい。ご馳走様でした。

コントワール ミサゴ
050-5592-6230
東京都港区西麻布4-17-22 アビターレ西麻布 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13114321/

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