2019.10.16 昼 福岡といえば水炊き、水炊きといえば長野@水たき 長野 鍋・おでん 福岡市 5000円〜9999円 ★★★★☆ 福岡といえば水炊き、水炊きといえば長野。福岡グルメといえば、もつ鍋、豚骨ラーメン、明太子など枚挙にいとまがない。その中の1つに数えられる「水炊き」が本日の主人公。当然福岡には水炊きのお店が数多く存在するが、その中にあってトップクラスの存在感を示すのが『水たき長野』。その歴史は90年にも及び、200席を超えるキャパシティを日々埋める人気を誇っております。水炊きといえば長野、こう言っても言い過ぎではないでしょう。 スープを温めるまでの時間は「酢もつ」が担当。独特の食感と強い酸味にビールを合わせれば準備はオッケー。あとは、仲居さんに鍋を委ね、皆さんは箸を口に運ぶ反復運動をただただ繰り返しましょう。笑 大きな流れは、こんな感じ。スープを飲む肉を食べる野菜を食べるおじやを食べる まずはスープを一口、これがなんとも滋味深いお味。シンプルな作りで鶏の臭みは一切なく、コクのあるコラーゲンがじんわりと胃袋に染み渡ります。さらに薬味や塩を入れればこの旨味がさらに引出されます。塩の力もまた再確認。 肉を食べる、野菜を食べる。この順番が意外ですよね。普通は全て一緒に煮込んで、各々の旨味をスープに抽出していくものですが、水炊きでは主役は常に鶏肉。野菜はあくまで鶏肉の旨味の恩恵を受ける食材に他なりません。 肉は、骨付、ハツ、レバー、つくね、など表情を見せてくれます。地元の銘柄鶏である華味鳥ももちろんだが、一緒に食べる酢醤油の貢献度が一番高い。 ポン酢で食べる事が多いと思うが、これでは酸が立ちすぎます。酢醤油だと、酢かどが良い具合にとれて、まろやかさとコクが上がってきます。これが鶏肉の旨味を増強してくれるのです。 最後のステップであるおじやでも酢醤油は効果覿面。鶏と野菜の旨味が溶け出し、これと卵と米ががっちりと握手をしており、これだけでも十分に味わい深いもの。だが、酢醤油をたらせば、たちまちまろやかなコクを手に入れます。長年作り続けた水炊き屋が生み出した工夫はさすがですね。福岡に来たらぜひ水炊きを、水炊きを食べるならぜひ長野へ。ご馳走様でした! — 水たき 長野092-281-2200福岡県福岡市博多区対馬小路1-6https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40000010/