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2019.08.09 夜

北海道とシェフの情熱の掛け算が生んだフレンチ@AKI NAGAO

フレンチ

札幌市

10000円〜29999円

★★★★☆

札幌市内の中心部にあるフレンチ『AKI NAGAO』。東京やフランスで腕を磨いたシェフのお名前を屋号に掲げた人気レストラン。キーワードの1つは「北海道」で、地元の良質な食材を積極的に活用するだけでなく、北海道の世界観を感じさせる料理が並びます。もう1つのキーワードはシェフの技術と情熱。例えば、海洋深層水を積極的に利用しているところなどにシェフのこだわりの強さが伝わります。これが料理にどのような影響を与えるのかはわからないが、不純物が含まれないミネラル豊富な水を使うことは、素材の味を最大限に引き出そうという意志を感じさせますね。

例えば、スターターを務める「ツブ」は海洋深層水で火入れ。ソースには、ココナッツオイルとワインビネガーを合わせたもの。ノコギリソウというハーブがアクセントを務める。コリっとしたツブの食感や素材の旨味に、海洋深層水の効果が少なからず影響しているのでしょう。

和歌山産の熊海老の料理においても、火入れと香りづけに海洋深層水とクラフトジンが使われる。シンプルな料理ながら、このこだわりが風味豊かな一皿に変えているのでしょう。コブミカンのスパイスや素揚げしたレンコンの余韻がソースの役割を。

もっとも印象的だったのは、北海道米の大地の星を使ったインゲン豆のリゾット。もはやクリーミーという言葉では表現できないほどクリーミーな仕上がり。アメリケーヌソースの濃厚さも相まって口の中が喜び続けます。そして、添えられた帆立のポワレもまた北海道を感じさせます。

北海道の夏を丸ごと切り取ったようなスープも印象的。焼きの香りがついたゴールドラッシュのスープに、余市の雲丹を合わせております。甘さと香ばしさだけでも十分だが、ここにガラムマサラのスパイスを加えるというユニークな組み合わせを実践しております。

魚のメインは金目鯛、肉のメインは鴨が担当。前者の赤いソースはなんと紅心大根で、白ワインやバターで味を整えたもの。

後者にはクラシックなソースに玄米味噌を加えているそうだ。フレンチはソースが決め手というが、北海道の人気フレンチのソースには強いオリジナリティが感じられます。北海道とシェフの情熱の掛け算が生んだ素敵なレストランでございました。ご馳走様です。

AKI NAGAO
011-206-1789
北海道札幌市中央区南3西3-3 G DINING 1F
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1028665/

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