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2019.06.29 夜

錦糸町で出会った天麩羅店!!@はせ川

天ぷら

両国・錦糸町・小岩

10000円〜29999円

★★★★☆

高級な天麩羅といえば銀座のイメージ。少なくとも下町の錦糸町にはそんなイメージはない。このイメージを覆す天麩羅店を発見。いや、むしろいいとこ取りというか、銀座のような本格感と錦糸町のような気軽さを併せ持ちます。名前は『はせ川』、老舗の名店「京星」の銀座店で16年もの修行を経て独立した本格派。その技術を惜しむことなく、3万円を超えるような天麩羅店も珍しくない中でコースで13,500円という価格で提供しております。

天ぷらといえば海老だが、はせ川の海老は一味違う。パンに海老のすり身を挟んだ「海老パン」の形で提供されます。パンは油を吸い尽くしそうな気もするが、これをカラッと揚げるのは油の質の良さの証明でしょう。榧の実油を使っているそうで、油切れの良さやほのかな甘みを作り出します。

もちろん海老の風味もしっかりと確認できます。店のプレゼンテーションにもぴったりな一品がスターターを務めます。これは大将が活躍した京星でも人気の逸品ですが、修行先のエッセンスは衣にも。卵を使わない衣で、これが軽やかな印象を作り出します。天ぷらが苦手という人にむしろ食べて欲しい。

軽やかな揚げ具合は、海老や椎茸など素材の風味をバッチリ残すことで実感させます。

技術の高さは随所に。うずらの卵の半熟の火入れは、温度が低すぎず高すぎずの絶妙な半熟具合。

稚鮎は泳がすようにあげて立体感を作り出します。

醤油などの使い方も秀逸で、この塩分を吸った衣自体が調味料の役割も果たします。

この平貝やトウモロコシなどは醤油の風味で楽しませてくれました。

また、天ぷらを前提として、鰹節と醤油で茄子を食べさせてみたり、

タイの湯葉巻きを蓴菜達と合わせてみたり、鮑は餡とともにご飯と楽しませたり、と料理に昇華していくスタンスも面白い。 

この日は突然の予約にも関わらず、受け入れてくれたことに感謝。おかげで素敵な天麩羅屋さんに出会うことができました。御馳走様です。

その他のラインナップ。

「小玉ねぎ」

「山科唐辛子」

「いんげん」

「天丼」

はせ川
03-3631-3927
東京都墨田区江東橋2-7-10
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13143482/

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