2018.08.20 夜 こんな店があったとは。ここは桃源郷か!?@デセール ル コントワール デザート 東急沿線 10000円〜29999円 ★★★★★ ここは桃源郷か!?等々力に俗界から離れた桃源郷と呼ぶに相応しいパティスリーがございました。桃源郷の名前は『デセール ル コントワール (Dessert Le Comptoir)』。デセールとはフランス語のデザート、コントワールとは同じくフランス語でカウンターを示します。つまり、こちらはまるでフレンチのようにカウンターでデザートを楽しめるパティスリーなのでございます。 予約困難、一見さんお断りという高いハードルも桃源郷の印象を強めます。その中にあって8月は大人気の「桃」のコース。この時期のデセール ル コントワールより桃源郷という言葉が相応しい店もないでしょう!笑 あらかじめお伝えしておくと、実はミトミえもんはフルーツや甘味に積極的ではありません。だからこそ、レベルの高いデセールは、本当に希少な体験でございました。 デザートなんだけどデザートじゃない料理が並ぶ。この組み合わせの妙こそが、最大の魅力です。最初の料理は、主役の桃に加えて、ビーツ、生ハム、7日寝かせた帆立、ズワイガニのほぐし身などを合わせます。それぞれの食材の旨みと抜群の塩気がワインとの相性も絶対なものにしております。 続くブルーチーズのマカロンに至っては生地を赤ワインで作っているのだから、その相性については説明するまでもありません。 フルーツらしいトロピカルな一品も。黄桃、マンゴーにレモンのゼリーに加えて、ソースの役割をパッションフルーツが担います。 スープだってもちろんデザート。バジルとライムのゼリーにヨーグルトと塩だけのシンプルなスープ。ここに加えた塩もオリーブオイルもものすごい効果的に機能しております。 組み合わせは本当に天才的。桃のコンポートに組み合わせるのは、酸味の強いルバーブ、香の良いアマレット、カリカリの食感を作るアーモンドなど。ここにトンカビーンズがまるで杏仁豆腐のような香りを追加しております。ブリオットチェリーとともの提供されたタヒチバニラの濃厚さにもびっくり。かなり希少価値の高いもののようです。もう驚き続けてこっちも大変です。笑 デザートだけでなくフレンチ顔負けの食材も登場。それがこの鴨。独学とのことだが、火入れについてはそこらのフレンチのシェフを凌駕しております。もちろん桃の存在も際立ち、ローストした桃をいただくのは初体験でございました。 米料理もリゾットの形で登場するが、ピスタチオのリゾットというところがデセールの店らしい。蟹や雲丹の塩気と米が絶妙に握手しております。 季節ごとにテーマが変わっていくデセール達。是が非でもコンプリートさせていただきたいが、ここは予約困難、一見さんお断りという桃源郷。食通の皆様、ぜひお声がけくださいませ! — デセール ル コントワール03-6411-6042東京都世田谷区深沢5-2-1https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131715/13108815/