2018.02.08 夜 「小さい福」で「大きな福」を。@小福 鰻 上野・浅草・日暮里 5000円〜9999円 ★★★☆☆ やってきたのは、湯島にある老舗鰻店『小福』。暖簾をくぐるとすぐに2階に案内されましたが、ここにはなんと錦鯉が泳いでいるではありませんか!庭園でもないのに、錦鯉を見ながら鰻を食べるなんて不思議な感覚です。 このUの字のカウンターを見て吉野家を想起してしまったのはミトミえもんだけでしょうか?吉野家の居抜き物件を手に入れたら、水槽にするか検討してみよう。鰻の待ち時間はそんな馬鹿な妄想と過ごします。 メニューには桜、桃、椿と春の花の名前がつけられる。金額は桜が一番上だが、桜は一匹半で桃は一匹のサイズ違い。椿については脂がのった違う種類のものを使っているのだとか。面積は一番小さめですが、一番厚みのある鰻のようです。感じのいい女性の店員さんと相談して、白焼きは「椿」、うな重は「桃」でいただきます。 白焼きはご紹介の通りで脂がのった代物。柔らかいが単純に厚みがあるので、一定の食感を感じることができます。きりっとした山葵醤油がよく似合います。 うな重の蓋をあけると甘く香ばしい匂い。江戸前らしい柔らかい仕上げだが、溶けていくような食感には目を見張るものがあります。かといって、ぐちょっとしたようなものではないのが好感度が高い。箸ではなく、口でとろけるような印象です。 ご飯がかために炊かれているので、なおさら鰻の柔らかさが強調されます。焼き具合やご飯はかなり好みなのだが、タレが少々もったいない。かなり量が多めなのも然りだが、少し水っぽいような独特な味になってます。山椒をちょっとかけるくらいでは影響がないほどです。 創業70余年の鰻屋。「小さい福」と謙虚なネーミングだが、美味しい鰻は「大きな福」を運んできてくれますよ。 — 小福03-3831-7683東京都文京区湯島3-36-5https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13016718/