2016.06.17 昼 「自由人の店主のベジタブルカレーは絶品!」@葡萄舎 世界料理(アジア) 秋葉原・神田・水道橋 1000円〜2999円 ★★★★★ 自由な生き方をしている人は格好いい。組織の縛りや時間の拘束を受けるサラリーマンだからこそ余計そう思うのかもしれない。何より保険を持たないという生き方が格好いいのだ。そんな自由人を神田で発見。カレー屋の『葡萄舎』という店だ。 雑居ビルの狭い階段を昇り、エレベーターにつくと別世界が広がる。 木材をふんだんに使ったウッド調の店内はまるで山小屋のよう。 肝心の店主も口ひげをたくわえ、白がまざった長髪を後ろで束ねる。視覚から伝わる情報からは自由人のお手本のような印象を受ける。 見た目だけではない。その自由さが南インドを放浪させ、野菜を煮込んで作るサンバールと出会ったそうだ。このベジタブルカレーこそが、葡萄舎のカレーのベースとなっている。たどり着いた風変わりな野菜カレーが唯一無二。 カレーは4種。1つ~3つまで選択できる仕組み。欲張りなミトミえもんはもちろん3つ。1つ1つご紹介していきたい。 「チキンカレー」 いきなり鶏肉のカレーだが、やはり野菜をしっかり感じさせる。玉ねぎが溶け込んでいて野菜の甘さが滲み出てる。グローブの苦味やスパイスの辛味がアクセント。この日は強い二日酔いだったが、胃に適度な刺激を提供してくれた。 「茄子とトマトのカレー」 トマトの酸味と茄子の甘味の調和が絶妙。それぞれの味を舌で確実に感じさせるのに、その一体感はなんということでしょう。スパイスとのバランスも素晴らしいの一言。 「オクラとムングダルのカレー」 こちらのオクラは形状がキープされる。煮込んでから混ぜたことは明らかなのに、こちらも一体感を感じさせる。いたずらに旨みをコントロールせずに素材の味を生かしきる。 実は一番人気のキャベツカレーは夏とともにいなくなる。これも素材へのこだわりの1つの証明だろう。夏キャベツではダメなのだそうだ。 葡萄舎というだけあって、夜はワインとカレーを合わせる客が集まってくる。話上手な店主の自由な生き方とカレーは、働くサラリーマンに元気を与えてれる。 — 葡萄舎03-3254-0637東京都千代田区鍛冶町1-3-10 MJ神田ビル 5Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13036906/