2016.04.15 昼 「カレー屋ぽくないカレー屋の、インドカレーぽくないインドカレー。」@curry草枕 カレー 新宿・代々木・大久保 〜999円 ★★★☆☆ カレー屋っぽくない名前ですね。『草枕』『草枕』でまっさきに思い浮かんだのは夏目漱石。(これでも文学部卒なんで。)雑居ビルの一階には古書店。ますます漱石感が強まっていきます。 店自体は二階。カフェのようなゆったりした空間が広がります。 古いビルの内装をリノベーションしたような顔つきはかえっておしゃれ感を増します。インド人が作ったカレー屋ではなく、センスのいい日本人が作ったカレー屋という印象だ。後述するが、このニュアンスはカレーにも含まれる。 注文は、おススメの「なすチキン」(850円)辛さは1~10まで選べるが、1が中辛、2が辛口というデフォルトの設定で辛いようだ。こちらもおススメの3番をいただきます。 口当たりは野菜を溶かしたような印象。一皿あたりに丸々一個玉ねぎを使用しているのだとか。小麦粉も油も使用していないので、素材の旨味とスパイスの味がダイレクトに伝わります。 唐辛子の辛さではなく、あくまでスパイスの辛さなので不快感はなし。むしろ舌には心地よく後からじわっと汗の形で辛さを認識する感じだ。無鉄砲な坊ちゃんの後輩が頼んだ「8」でも下品な辛さは一切ない。むしろ旨味が増すくらいだ。なので、3では正直物足りない。自信のある人は思い切って8以上をすすめたい。 具にはごろっとしたチキンとトッピングのナス。カレーとの十分な一体感を実現できてるので、トッピングは積極的に取り入れてもいいかも。素揚げした野菜などは色彩的にも好感度が高い。 米は固めの食感なのが特徴的。パエリアやリゾットに使われるものだとか。これもオリジナリティーの1つですね。内装の印象と同様ですが、インドではなくセンスのいい日本人のカレーだ。 そうそう、実は草枕とは「旅」の枕詞なのだそうです。美味しいカレーを研究する旅はまだまだ続くのでしょう。 — curry 草枕03-5379-0790東京都新宿区新宿2-4-9 中江ビル 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1304/A130402/13042970/