2016.04.10 昼 「名古屋の鰻はさすがの実力の持ち主だった」@うな富士 鰻 名古屋市 5000円〜9999円 ★★★★★ 名古屋の鰻で満足したことがない。 そこで、仮説を立ててみた。もしかして、ミトミえもんは「ひつまぶし」が好きではないのではないだろうか?名古屋では必ずひつまぶしをいただいていたが、一度も満足したことがない。決して名古屋の鰻が合わないわけではないはずだ。 仮説を実践したのは『うな富士』。ひつまぶしの店といえば必ずの名前の挙がる名店である。観光客向けの立地とはいえないが行列ができあがるのは期待度を高めます。 ひつまぶしには目もくれず、最上級の膳を選択します。 「特うなぎ膳」(6890円)。鰻は三河一色産(愛知産)を使用。仮説を確認するにはおあつらえ向きだ。要予約にはなるが、四万十川や浜名湖でとれる天然鰻の提供もあるようだ。 驚くのはまずボリュームである。半分を白焼きでお願いしたが、そのボリュームはそれぞれ圧巻のサイズ。特に長焼は頭と尻尾までついてまるで恐竜の標本のよう。名古屋は関西と同様の直焼き。もちろん蒸した鰻のふわふわな食感は望めないが、皮のかりっとした香ばしさは抜群だ。さらに中身は柔らかさも感じられるとくれば、いいと取りと言っていい。 白焼きなどでは脂がいい具合におちてくどさがいっさいない。 その一方で鰻自体の旨味はダイレクトに感じるのだから、焼き手の技術にも拍手を送りたい。提供時間を鑑みると下ごしらえは済んでいるだろう。それでもこのレベルなら高騰する金額にも十分見合う。 膳には、小鉢に「鰻の粕和え」、椀に「肝吸い」と充実。 やはり名古屋の鰻は合わないのは間違いだ。むしろかなりレベルが高いといっていい。仮説は正解だった(かもしれない)。 — うな富士052-881-0067愛知県名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザアント白金https://tabelog.com/aichi/A2301/A230105/23000105/