2016.02.27 昼 困難に打ち勝つ力が湧いてくる!?絶品の中華料理をご賞味あれ!@源烹輪 中華料理 西武沿線 1000円〜2999円 ★★★★★ 「弱い犬ほどよく吠える」とはよく言ったものです。何かを極めた人って、仙人のような1つ上の境地に到達しているような気がします。小松弥助の森田氏、京味の西氏などの柔和な表情に同じ印象を受けました。がむしゃらに努力した人間のみがたどり着く世界なのでしょう。 まさに孔子が言った世界観がそれだ。「十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」こんにちは、30代半ばにしてまだしゃがんでいるミトミえもんです。 さて、孔子が生まれたのは中国。この地の料理を生業とし、孔子の人生訓を地でいってる男に富士見台の地で出会った。その男が『源烹輪』の出口喜和氏である。 若くして本場中国に学び、中華街や青山での名店での料理長を歴任。まさに三十代(2000年に独立)にして立ち、五十を目の前にして達観の境地にたどり着いた男。ここ富士見台という駅に店を構えたのは、お客様との距離感を重視したためなんだとか。既に大きな店を持ちたいという若い発想ではなく、惑わず天命を知る所為に辿り着いているのだろうか。 前段が長くなりました。そろそろお店に入りましょう。まるでお酒を貯蔵する洞窟の中のような店内。料理長自らで壁を塗ったり、テーブルを作ったりしたそうで、抜群のセンスは料理だけの才能ではないようだ。 名物とされる人気の「汁なし担々麺」(918円) 麺に最大の特徴。手打ちの麺でうどんのようなモチモチの食感で麺自体の旨みがしっかりと感じられる。透明感というかみずみずしい印象で、炸醤肉との絡みが非常にいい。この肉も麺の存在感に負けずと濃厚で素晴らしい掛け合わせです。よくかき混ぜていただきましょう。 「四川麻婆豆腐定食」(1300円)大胆な唐辛子の使い方でヤーツァイの存在がカラフルな彩りを作る。 じっとりくる辛さで非常に品がある。オイリーな仕上げで辣の存在感は感じるが、重たさがいっさいないのだ。また、水分を抜いた固めの豆腐がしっかり麻婆と対を為す。非常にバランスのいい一品。 副菜のレベルも非常に高く、終いには烏龍茶すらも高いクオリティー。 それに、もちもちの「海老とニラの焼き饅頭」も是非食べておきたい一品。 源烹輪には「様々な困難を力強く打開し続ける料理の源」という意味があるそうです。まだまだ若い我々には困難を打開する力が必要です。 — 源烹輪03-5987-3507東京都中野区上鷺宮4-16-9 セイワビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1321/A132102/13005640/