2015.12.08 夜 老舗立ち食いそばのストロングポイントを探る!@天亀そば そば 秋葉原・神田・水道橋 〜999円 ★★☆☆☆ 立ち食い蕎麦。もはや蕎麦屋とは一線を画す1つのジャンルといって言いすぎではない。立ち食い蕎麦は安価であることが絶対条件なため、値段以外のストロングポイントを見つけなくてはならない。 この一大ジャンルで35年にもわたって人気を博す『天亀そば』。そのストロングポイントは何でしょうか。 まずは24時間営業。これも成功の要因の1つだろう。大通りに面しているメリットもあり、特に深夜はタクシー渋滞してます。きっとタクシー界では有名な店なのでしょう。 もちろん味も大切。人気の「春菊天そば」(380円)をいただいてみます。 関東風らしい黒いつゆ。昆布やカツオでとった出汁がほんのり香るが、やはり濃いというかしょっぱい。そば自体にも特徴的なものは見られない。 さてさて、人気の秘密はなんでしょう。答えは目の前にありました。すべて店で揚げているという「天ぷら」です。 特にこの「春菊」を見てください。 具材と衣の比率において前者が上回っているのだ。立ち食い蕎麦といえば、具材が見えないほど衣だらけなイメージありますよね。素材の良さが失われておらず、印象をいいのものに変えている。 もう1つ特徴的なのは、卓上のイワシの煮干粉。胡椒ではない。入れすぎると生臭さがあるので注意したいが、魚粉の感じは新鮮で差別化は実現している。 最後に「自家製いなり」(100円)をご紹介。そばつゆで使用する昆布とともに炊いた五目いなりです。厚みのある厚揚げの甘さと酢飯のコントラストがいいですね~。100円という金額も破格! どんな時(24時間)でも、どんな人(安さ)でも受け入れてくれる懐の深さ。『天亀そば』が人気なのはそんな大きな存在だからでしょう。 — 天亀そば東京都千代田区鍛冶町1-7-9https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13053868/