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2015.03.21 昼

代替わりの難しさ。老舗洋食屋の味を継承できるか?@洋食 キラク

洋食

東京・日本橋

1000円〜2999円

★★★☆☆

人形町のいや東京の洋食屋を語る上ではずすことができない店、その名前は老舗の洋食屋『キラク』。

人形町の駅前に風化しそうなほど古びた外観。「キラク」という知名度の看板がなければ時代錯誤として人の足を止めることができないかもしれない。逆に味として認識されるのが歴史のなす技。

昭和21年(1946年)創業。魚主体の食生活から肉を食べる文化が息づく頃に、長谷川外吉氏が「安くてうまいものをお客さんに」と始めた洋食店。看板メニューは、ビーフカツ(2000円)とポークソテー(2000円)。キラクを東京を代表する洋食屋に押し上げた名物である。

現在は二代目としてご主人の三女である長谷川安子氏が経営を引き継ぐ。どうやらここに一悶着あったようです。ここは食事を語る場ですから詳細は割愛させていただきますが、ご姉妹が分かれて同じ人形町で洋食屋を営んでおります。長女のお店は、『そよいち』といって昔の従業員がそろっております。

当時キッチンをまかされていたのは長女である娘さんなので、味の実現は赤坂プリンスで料理経験のあるシェフを迎え入れたそうです。

・ビーフカツレツ(2000円)
きめ細かいパン粉で薄い衣が牛肉にまとわりつく。小さいのが3枚。胡椒の効き具合がさすがにキラクのエッセンスを引き継いでおります。どうしても先代の味、そよいちとの比較になってしまいますが、単体で見れば十分旨いといえると思います。

・ポークソテー(2000円)
にんにくの有無が選択できます。この後デートの予定もありません。もちろんニンニクはありで!調味料を計量カップでしょうゆ、砂糖、酒と慎重に計り、バターを入れて一気に焼き上げる。先代の味を忠実に再現しようという努力なのでしょう。バターの香りがとても甘く肉の繊維に入り込んでおります。

2週間熟成した国産の豚肉ということですが、少し肉が固い印象があったのが残念。とっても柔らかいイメージがあったので少しだけ違和感が、、、

やはり日本人って判官びいきの民族です。エピソードだけみるとどうしても『そよきち』を応援してしまうのでしょう。フラットに見れば十分洋食屋として来店価値があります。東京を代表するとまでは自信をもって宣言できませんが。。。

皆さんもフラットな目線で両方食べてみてください。って感じで、エピソードを聞いて相互送客になっていることはなんとも皮肉なことである。


洋食 キラク
03-3666-6555
東京都中央区日本橋人形町2-6-6
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13003057/

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