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2026.01.09 昼

甘いものは、こうがいい。まさに甘いっ子。@甘いっ子

デザート

中野~西荻窪

1000円〜2999円

★★★★☆

西荻窪の住宅街、駅から少し歩いた人通りの落ち着いた通りに佇む『甘いっ子』。木枠の引き戸、年季の入った行灯、必要以上に語らない外観。その佇まいから伝わってくるのは、長く続けてきた店だけが持つ安定感だ。創業は昭和三十年代とされ、甘味処として流行を追うことなく、日々の営みを積み重ねてきた存在。

「クリーム白玉あんみつ」は、寒天は歯切れがよく、白玉は柔らかさを出しすぎず、噛めばすっと歯が入る。粒餡は甘さで引っ張らず、小豆の輪郭を残す設計で、そこにクリームの丸みが静かに重なる。どれかが主張しすぎることはなく、長年の調整で落ち着いた位置に収まっている構成。派手さはないが、最後までバランスが崩れない安心感がある。

「田舎しるこ」は、粒餡仕立ての汁はとろみがありながら重たくならず、餡の密度がそのまま味に反映されている。

中に入る餅がいい。表面には焼きの香ばしさがきちんとあり、その軽い焦げ感が甘さの中でアクセントとして効いてくる。餡と餅が溶け合う一体感の中に、香りの起伏をつくっているのが印象的だ。

そして添えられた漬物が、甘味の流れを一度リセットし、この一膳を食べ進めるエンジンになる。

『甘いっ子』は、あんみつも、しるこも、きちんと美味しく、きちんと同じ場所に着地する。夏に人気が集中するかき氷も、この店にとっては毎年向き合うべき定番の仕事。その積み重ねが、今も人を呼び続けている理由だろう。気負わず入れて、期待を裏切らない。その信頼感こそが、この店のいちばんの甘さだ。ご馳走様です。

甘いっ子
03-3333-3023
東京都杉並区西荻南2-20-4
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13006646/

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