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2026.01.06 昼

南インドカレーの人気店へ@Spice Bar モンカリー

カレー

新宿・代々木・大久保

1000円〜2999円

★★★★☆

エリックサウス、アジャンタ、アチャカナといった名店で南インド料理とスパイスの基礎を積み上げ、2022年に独立。永田紋子氏の歩みは、そのまま『Spice Bar モンカリー』の輪郭を形作っている。店名の“モン”は、永田紋子氏自身の名前に由来するもの。これまでの経験を落とし込んだカレー、そんなスタンスがこの名前から自然と伝わってくる。路地裏の一角にありながら、開店前から人が集まるのは、このスタンスが単純に支持され、しっかり人気を得ている証拠だ。

席に着いて最初に出てくるのが、スパイスの白湯のような一杯。これがあるだけで、この店の姿勢が伝わってくる。まずは身体を整えるところから始める、という提案。香りは穏やかで、飲み口はすっと軽い。それでも、この一杯を挟むことで、その後に続くカレーの味がきれいに入ってくる。こだわりと配慮の積み重ねから、この店のポテンシャルの高さが自然と伝わってくる。

メニューは「モンカリープレート」を軸に、「ポーク」「チキン」「ベジ」という三種のカレーが並ぶ構成で、ミニカレーという形で全種類を組み合わせることができる。プレートにはライス、副菜、アチャール、ヨーグルトが付き、追加で「玉子のアチャール」と「ラッサムスープ」という選択肢が用意されている。半熟玉子をスパイスオイルに漬けたアチャールは、単体でも成立するレベルだし、ラッサムスープは酸味とスパイスで口内を整える役割を担う。注文は、もちろん全部だ。

カレーは「ポーク」「チキン」「ベジ」の三種。それぞれ方向性がはっきりしていて、役割が被らない。「ポーク」は岩中豚の肩ロースを使い、ビネガー由来の酸味を効かせた仕立て。豚の旨味と甘みをしっかり受け止めつつ、後味は軽い。添えられた生姜との相性もよく、全体の輪郭を一段引き締める。

「チキン」はココナッツの甘みとコクを土台に、爽快な辛さが立ち上がる構成。

「ベジ」はダルを主体に、豆と野菜の自然な甘さを前面に出した一皿。クミンが味の輪郭を与え、全体をまとめる静かな要として機能する。

酸味、辛味、甘味の置き方、カレー同士の役割分担、食べ進めたときの流れ。その一つ一つに、積み重ねてきた経験が反映されていることは感じられる。レベルの高さは皿の上にきちんと表れているし、そこに細かなこだわりと無理のない居心地の良さが重なる。結果として、人が集まり、行列が生まれているのだ。ご馳走様です。

Spice Bar モンカリー
東京都新宿区北新宿1-3-15 野原ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13277319/

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