2025.12.14 夜 東京の家系、その系譜は横浜@横浜家系 てつ家 市ヶ谷 ラーメン・つけめん 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 〜999円 ★★★☆☆ 2025年創業、市ヶ谷に構える『横浜家系 てつ家 市ヶ谷』。家系総本家である吉村家で10年にわたって修行を重ね、その土台を携えたまま独立している。横浜の地を離れたいまも、吉村家系譜と同じ仕入れ先を使っているという事実があり、この一点だけで、師匠筋から実力を認められてきたことがうかがえる。新しい店でありながら、長い時間をかけて積み上げてきた履歴が、すでに丼の中ににじんでいる。 スープは豚骨と鶏ガラをしっかり炊き切った乳化タイプ。レンゲを入れた瞬間に粘度が伝わり、口に含めばまず豚骨の厚み、そこに醤油の輪郭が重なって全体を引き締める。鶏油は表面を覆うだけの存在ではなく、香りとコクを整理する役割として機能しており、濃厚だが単調にはならない。かなりボリュームはあるが、押し切る設計ではなく、最後まで同じテンポで食べ進められる。 麺は酒井製麺。家系の文法を支えてきた中太ストレートで、短めの設計がスープとの一体感を生む。持ち上げ、噛み応え、戻りのバランスが揃っており、スープの濃度に対して過不足がない。 スープをたっぷり吸ったほうれん草は、そのままでもいいが、白飯に移すことで役割が変わる。海苔も同様で、スープをまとわせてから米と合わせることで、一杯の輪郭がもう一段くっきりする。そこに豆板醤を少し重ねれば、旨味と辛味が交差して一気に景色が変わる。これが、ミトミえもん流の家系の楽しみ方だ。 吉村家で10年の修行を積み、2025年に市ヶ谷で店を構えている。横浜の地を離れたいまも、同じ系譜の仕入れで一杯を出しているという背景は、スープ、麺、具材、白飯までの流れを追っていけば、自然と腑に落ちてくる。なるほど、これは吉村家が認めた一杯だ。ご馳走様でした。 — 横浜家系 てつ家 市ヶ谷東京都千代田区九段南4-7-22https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130904/13307970/