2025.12.06 夜 武蔵小杉で迷ったら、この香りに任せればいい@ラーメン丸仙 ラーメン・つけめん 川崎市 1000円〜2999円 ★★★★☆ 武蔵小杉の商店街は、夜になっても人の流れが止まらない。立ち寄り客の足音と、店先から漏れる湯気と、通り全体のざわめき。その中心で黄色いネオンが存在を示すのが、1973年創業の老舗『ラーメン丸仙』だ。ガラス扉越しに見える湯気と明かりに、外から見ているだけで腹が鳴りそうになる。 看板の「支那そば」は、店の歴史と商店街の活気をそのまま丼に閉じ込めたような一杯。 スープから立ち上がる香りは勢いがあり、ひと口目から鶏ガラと豚ガラの旨味がしっかりと主張してくる。塩気の輪郭も鮮明で、雑踏で研ぎ澄まされた食感覚にぴたりとはまる。 細麺はスープを軽やかに持ち上げ、啜るたびに旨味の粒が舌の上で弾けるようだ。チャーシューをはじめとしたトッピングも一つひとつに力があり、丼の中でしっかり役割を担っている。気づけばレンゲが止まらず、丼の底がどんどん近づいてくる。 「ギョーザ」は手作り特有のもちっとした皮が魅力で、焼き目の香ばしさが意外と深い。餡の存在感もあり、支那そばとの相性は抜群。ラーメン屋でこうありたいというギョーザの形が、ここでは素直に成立している。 「のりめし」は、白飯に海苔の佃煮を添えただけのようでいて、支那そばと組み合わせると突然本領を発揮する。スープを少しまとわせれば、即席の“旨味の着地場所”が生まれ、食事がすっと締まる。こういうさりげない一品がしっかり機能する店は、だいたい信頼できる。 総括として、丸仙はまず店に入ったときの雰囲気がいい。湯気の立ち方や厨房の音がほどよく混ざり合っていて、ラーメンを食べる気持ちを自然に整えてくれる。そして丼が出てくれば、期待した通りの満足感がすっと腹に入ってくる。その確かさが、この店の魅力だと思う。ご馳走様でした。 — ラーメン丸仙044-722-2827神奈川県川崎市中原区小杉町3-66https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140504/14002807/