2025.11.16 昼 がむしゃらに、うどんと向き合うということ@がむしゃら うどん 所沢・飯能 〜999円 ★★★★☆ 埼玉・入間市の住宅街に、うどん作りに真正面から向き合う一軒がある。その名は『がむしゃら』。店名の通り、地粉を選び抜き、手で打ち、丁寧に締め上げる。その積み重ねに迷いがなく、ただひたすら“うどんをより良く”という姿勢が伝わってくる。2011年の創業から続くこの一貫性こそ、店の個性そのもの。 注文は武蔵野の定番「肉汁うどん」 盛られた瞬間に伝わる迫力。太く艶やかなうどんに、ひらひらと添えられた“耳”の存在がニクい演出。箸で持ち上げれば重みがあり、噛めばもっちり、噛み進めるほどにむっちり。舌の奥で湧いてくる小麦の香りに、思わず笑みが漏れる。塩気の設計が素晴らしく、茹でただけで成立してしまう強度があるのも特徴。 ここに合わせるのが、豚肉・長ねぎ・しめじが泳ぐ豊かなつけ汁。出汁の旨味が厚く、最初のアタックで肉の甘みと出汁の深みが押し寄せ、後味には小麦の甘い余韻がスッと残る。 サービス精神がなんとも嬉しい。しかも、どれも軽やかな衣で、ちくわは香りがふわっと立ち、春菊はほろ苦さがアクセントになり、カボチャは甘みがじんわり広がる。太く力強いうどんの合間に挟むと、食感も味わいも心地よく切り替わり、自然と箸が進む。 総括するなら、ここは、手で打ったうどんの魅力をまっすぐ体感できる場所。太さ、コシ、小麦の香りが自然にひとつにまとまり、記憶に残る一本になる。地粉を選び、打ち、締めるまでの工程には揺るぎがなく、その仕事ぶりにうどんに「がむしゃら」に向き合う姿勢が伝わってくる。店名の意味が、そのまま味に落とし込まれているのがいい。ご馳走様でした。 — がむしゃら04-2968-5862埼玉県入間市野田886-3https://tabelog.com/saitama/A1106/A110602/11029324/