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2025.11.07 夜

“2番”から始まる、日本式カレーの挑戦@日本式カレー 弐番亭

カレー

秋葉原・神田・水道橋

1000円〜2999円

★★★★☆

カレーの聖地・神保町において、“日本のカレー、もっといける。”と挑戦的なコピーを掲げる『日本式カレー 弐番亭』。この街には名店がひしめき合い、名を上げるには理由が要る。そんな中、あえて「弐番」と名乗る屋号が印象的だ。これはきっと、“あくまで2番手。だからこそ、1番を目指し続ける”という飽くなき向上心の表れ。挑戦する意思を、名に宿すカレー屋。飾らないその姿勢に、もう一口食べてみたくなる。

“もっといける”という信念は、店のあり方にそのまま現れている。間借り営業から始まり、今では神保町の地に根を下ろした本格店。掲げる哲学は「非効率こそ、最高のスパイス」。手間を惜しまず、トッピングはその場で火を入れる。注文ごとに焼かれるふわとろ卵、炒め立てのほうれん草、盛り付けもすべて手作業。効率を捨ててでも、旨さを取る。

メニューで目を引くのは、なんとも不思議なネーミングの数々。「ミホちゃん」「クロダさん」「コバヤシさん」……これ、実はオーナーやスタッフの名前らしい。それぞれにおすすめのトッピングをまとめた、“推しカレー”のような存在だ。人名がメニューに並ぶ光景は、遊び心に溢れていながら、どこか親密さも感じさせる。

この日選んだのは、「タカギさん」。カウンター越しにいたご本人がすすめてくれたこともあり、せっかくだからと注文。これが、大当たりだった。カレーライスの上にふわりと卵がとろけ、ソテーされたほうれん草が彩りと香ばしさを添える。そしてカレーの中には角煮が4つ、美しく沈んでいる。これが大成功でこれ単体でも勝負できそうなトッピングだ。美味しい、、、

ルーはサラリとした質感で、粘度は控えめ。最初の印象はあくまで軽やかだが、食べ進めるごとにスパイスの香りがじんわりと立ち上がってくる。ベースには欧風カレーの構成があるが、どこかで感じるのは家庭のカレーの延長線上にある安心感。まさに日本式。食べ慣れた味の記憶にそっと寄り添いながら、それを前に進めたような仕上がりだ。角煮のコク、ほうれん草の香ばしさ、卵のまろやかさ、それぞれがルーに自然と馴染み、味のバランスを支えている。

ご馳走様でした。

日本式カレー 弐番亭
080-7600-9696
東京都千代田区神田神保町3-12-6 山瀬ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13296863/

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