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2025.10.31 昼

あざみ野に根付く、白河の魂。@白河手打中華そば こすが

ラーメン・つけめん

横浜市

〜999円

★★★★☆

あざみ野の住宅街に、白木の外観がひっそりと佇む『白河手打中華そば こすが』。

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2021年12月創業。入口にかかる白い暖簾には「白河」「とら食堂」の文字。その存在だけで、この店の系譜を雄弁に語る。白河の名門「とら食堂」より暖簾を授かった弟子筋の一軒。つまりここは、白河ラーメンの正統を継ぐ場所。暖簾とは単なる布ではない。師匠から弟子へ、技と心を受け継いだ証そのものだ。

スープは鶏ガラをベースに豚のコクを重ねた清湯醤油。澄み切った琥珀色の液体に、細やかな鶏油の粒が浮かぶ。レンゲを口に運ぶと、まず醤油の香ばしい香りが鼻に抜け、続いて鶏の旨味がじんわりと広がる。余韻には軽い酸味とすっきりしたキレが残り、気づけばもう一口。

白河ラーメンの命は、青竹打ちの手打ち麺にある。ここ『こすが』でもその哲学は確かに息づいている。手打ち特有の不均一な太さと縮れ、湯の中でゆらめく姿がすでに美しい。もちっとした弾力、すすれば舌に踊るような跳ね返り。小麦の香りが鼻を抜け、スープとの一体感に頬が緩む。

トッピングは端正に並ぶ。「チャーシュー」はしっかりとした肉質、噛むほどに滲み出る旨味がスープと共鳴する。ねぎの辛味が箸休めになり、海苔やほうれん草の香りが全体をまとめ上げる。卓上にはホワイトペッパー、ブラックペッパー、七味、刻み玉ねぎ、ラー油といった調味料が整然と並ぶ。中でもホワイトペッパーが秀逸で、振りかけると一気に味の輪郭が締まり、清湯の繊細さが際立つ。

そしてこの一杯に通底するのは、白河の心。あざみ野という街にその魂を静かに根付かせ、食べる人の日常に寄り添う中華そば。手打ち麺のもちもちとした食感、醤油清湯の穏やかな旨味、そして暖簾に宿る師弟の絆。どれもが誠実で、どれもが美しい。ただ一つの中華そばで勝負する――その潔さが、この店の何よりの魅力である。ご馳走様でした。

白河手打中華そば こすが
神奈川県横浜市青葉区新石川1-19-4
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140201/14085710/

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