「おいしい」を、
すべての人に。

検索

2025.10.07 昼

浅草の朝に香る、一枚の焼き立てトースト@フェブラリーカフェ

喫茶店・カフェ

上野・浅草・日暮里

1000円〜2999円

★★★★☆

浅草・駒形の一角。観光客のざわめきが少し落ち着く通りに、朝の香りを纏う小さなカフェ『フェブラリーカフェ』がある。2012年に田原町で創業し、2018年に現在の地へ移転。浅草という土地の空気を知り尽くしたような佇まいだ。無機質なコンクリートの壁と、木のカウンターの温もり。そのコントラストが、街の古さと新しさを自然に繋いでいる。

この店の主役はやはり「朝パンセット」。浅草の老舗『パンのペリカン』の食パンを使ったトーストが、それを象徴している。分厚く切られたパンの中心にカルピスバターをのせ、じっくりと焼き上げる。表面はカリッと香ばしく、内側は驚くほどふんわり。ひと口目でまず香りが、次に舌の上でバターが溶けていく。その滑らかさがパンの甘みを引き出し、最後にほんのりと塩味が締める。何気ない一枚に、きちんとした仕事を感じる。

もう一つの楽しみは「クラシックプリン」。銀の皿に盛られた姿はどこか誇らしげで、見た瞬間に“喫茶の王道”を思わせる。スプーンを入れると、ぷるんとした弾力。卵のコクがしっかりとあり、苦味の効いたカラメルが全体を引き締める。ホイップとチェリーの組み合わせも懐かしく、昭和の余韻を今に伝える。

派手さはないが、確かな安定感。ペリカンの食パンという浅草の象徴を生かし、昔ながらの美味しさを現代的な空気に馴染ませている。わざわざ足を運ぶというより、ふと立ち寄りたくなるような安心感がある。そんな、浅草の朝を支える一軒。

ご馳走様でした。

フェブラリーカフェ
03-6802-7171
東京都台東区駒形1-9-8 川尻ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13143292/

エリア

ジャンル

価格帯

評価

月別アーカイブ