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2025.10.04 夜

KABUN流、焼肉にアイデアを。@KABUN-AZABUJUBAN

焼肉・肉料理

六本木・麻布・広尾

5000円〜9999円

★★★★☆

麻布十番の交差点近く、通り沿いに構える『KABUN-AZABUJUBAN』。コンクリート打ちっぱなしの壁が印象的で、余計な装飾を排したシンプルなデザイン。黒を基調にした照明が静かに落ち、どこかバーのような雰囲気すら漂う。いい意味で焼肉屋らしくない空間だ。煙や喧騒とは無縁で、炭火の音だけが静かに響く。肩の力を抜いて、肉と仲間と向き合える場所。

「名物浅漬けキムチ」は、白菜のシャキッと感が残る絶妙な漬け加減。酸味は前に出過ぎず、唐辛子の香りと旨味がゆっくり立ち上がるタイプ。合間に挟むと、口内の脂を整えてテンポが戻る。

「炭火ユッケ」と「新鮮レバ焼き」は鮮度系の二枚看板。前者は炭の香りをほんのりまとわせ、赤身の甘みを卵黄が丸く包む設計。タレは控えめで、肉の香りが先に来る。

後者は表面をサッと炙ってとろりとさせ、鉄分の甘みが素直に広がる。どちらも臭みは皆無で、仕込みの正確さがそのまま味に出る。

「極タン」「タンすじ」「タン塩」の盛り合わせは、食感のグラデーションが気持ちいい。極タンは厚みがありつつ歯切れがよく、噛むほどに甘みが滲む。タンすじはコリッとした繊維の反発がアクセント。タン塩は塩の粒感で輪郭を立て、レモンをひと搾りで後味がスッと締まる。焼きは強火で面を素早く固め、中心はしなやかに残すのがここ流。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC082531.jpg

「ホルモン」「テール」「ガツ」は下処理が丁寧。ホルモンは脂が軽く、炭の香りと甘みが同時にくる。

テールは骨際のゼラチン質がほどけ、旨味の余韻が長い。ガツはコリコリとした歯応えが心地よく、塩でシンプルに攻めるとキレが出る。ひと噛みごとに香ばしさが広がり、噛み疲れのない設計。

「にんにくバター」は名脇役。鉄皿の上でホクホクに火が入り、まるで小さな芋のような食感。香ばしく焦げ目がつく手前で食べるのがベスト。バターのコクとニンニクの甘みが混ざり合い、肉にのせれば一気に味のテンションが上がる。

締めは「チャンジャ巻き」と「キムチチャーハン」。前者はピリ辛と海苔の香りが合わさり、つい一杯をおかわりしたくなる一皿。

後者は、潔いほどジャンク。鉄板の上でキムチと油が焦げ、卵がふわりと全体を包む。味は濃いめで、焼肉の締めにふさわしい快楽的な一皿。

全体を通して、肉質の良さに加えて、どの皿にもアイデアがある。一つひとつの構成がきちんと考えられていて、食べ進めるほどに納得が深まる。この街らしい落ち着きの中で、焼肉の新しい形がきっちりと根を張っていた。ご馳走様です。

KABUN-AZABUJUBAN
050-5593-6498
東京都港区東麻布3-8-10 バーリータワーズ 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13275921/

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