2025.09.29 夜 豪快に鶏を食らう喜び@鳥樹 東口店 居酒屋・定食 東急沿線 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 旗の台の街角に生まれたのが始まり。1973年創業の『鳥樹』が一号店であり、そこから息子たちによって蒲田店、そして『鳥樹 東口店』と枝葉を広げていった。今は旗の台本店が幕を下ろしたことで、この店がその魂を担っているとも言えるだろう。豪快な鶏料理というDNAは脈々と受け継がれ、2階の座敷の大衆的な空間の中に、創業時からのエネルギーが宿っている。 まず「鶏出汁スープ」と「納豆」。この系列のスタートに必ず登場するセットだ。 「やきとり」は塩気たっぷりで、炭火の香りが鼻をくすぐり、脂の旨味がほとばしる直球勝負。 対照的に「ももタタキ」は絶妙なレア加減で、皮目の香ばしさと中の瑞々しい旨味が見事に同居する。 さらに「ささみおろし」では淡泊な肉質に大根おろしの清涼感が寄り添い、さっぱりとした余韻を演出。 「からあげ」は大ぶりの塊が迫力満点。衣は軽く、胸肉とは思えないほどジューシーで、噛んだ瞬間に鶏の旨味が爆発する。豪快にかぶりつけば、体が素直にもう一つを求める。 「茶碗蒸し」や 「煮込み」は、そんな豪快な流れの中でふっと優しさを添える存在。なめらかな舌触りの茶碗蒸しには鶏と出汁の滋味が広がり、煮込みは脂とモツの旨味がスープに溶け込み、酒を呼ぶ味わい。 「特大手羽先」は文字通り、皿を覆うほどのサイズ感。かぶりつけば骨の髄まで染み込んだ鶏の力強さが伝わる。まさに鳥樹を象徴する一品。 さらに裏メニューの「軟骨」塩焼きは、身もたっぷり従えたカットが豪快で、コリコリとした歯応えと脂の旨味が共存。 一方の「せせり」塩焼きは弾力と脂の甘みをシンプルに味わわせてくれる。 総じて、『鳥樹 東口店』は旗の台で生まれた老舗の魂を、豪快な鶏料理と共に現代に継承する場所。蒲田店との兄弟関係も含めて、この系列全体が鶏を食らう喜びを伝える存在だ。どこまでも腹いっぱい、どこまでも豪快に。鶏好きなら一度は訪れるべき一軒。 ご馳走様でした。 — 鳥樹 東口店03-3787-7218東京都品川区旗の台2-9-22https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13061275/