2025.09.29 昼 脂のり絶好調、秋刀魚が知らせる今年の秋@さかな処 まる天 居酒屋・定食 池袋~高田馬場・早稲田 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 新宿・若松町。駅前の地下に潜ると現れるのが『さかな処 まる天』。魚一筋三〇年の料理人が、豊洲市場から旬を仕入れて出す一軒だ。 名物は「あなご飯」や「たい飯」。本来なら、初訪問ではまず看板料理を頼むのが自分の食べ歩きルール。ところが今年は秋刀魚が脂をしっかりと乗せて戻ってきたという噂。ならば、そのルールを破ってでも「新さんま塩焼き」を選ぶしかない。 皿に横たわる秋刀魚は、皮目が香ばしく焼かれ、箸を入れると脂がじゅわっと滲み出す。口に含めば、ほろ苦さと甘みの二重奏。今年の出来の良さをはっきりと感じさせてくれる。大根おろしが脂をさっぱりと受け止め、気づけばご飯がどんどん消えていく。脂が乗った秋刀魚の力強さがあればこその満足感。 味噌汁、小鉢、漬物はあくまで控えめながら、魚の旨みを最後まで支える布陣。どれも余計なことはせず、主役を立たせる方向に徹している。三〇年市場に通い続けた料理人は、旬の魚をもっとも旨く食べさせる道筋を心得ているようだ。名物を横に置いてでも旬を選んだ今回は、大正解。若松町の地下で噛みしめた一尾が、今年の秋を確かに知らせてくれた。 ご馳走様でした。 — さかな処 まる天050-5597-1140東京都新宿区若松町11-3 マンション若松 B1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13108736/