2025.09.07 昼 代々木上原に息づく、素材型スイーツ@ビヤンネートル デザート 京王・小田急沿線 1000円〜2999円 ★★★★☆ 代々木上原の落ち着いた街並みに溶け込むように佇む『ビヤンネートル』。2010年7月にオープンしたパティスリーで、その名はフランス語で「幸福」や「安らぎ」を意味する。理念の核にあるのはm素材へのリスペクト。ルーツのわかる食材を選び、旬の恵みを菓子に映すことで、日常に幸福と安らぎをもたらしている。 「ドゥフロマージュ」は二層のコントラストが際立つ一品。レアチーズは軽やかな酸味で口当たりはエアリー、それに続くベイクドはしっかりとしたコクで余韻を形づくる。ふたつの層が交互に響き合うことで、単調さのないリズムが生まれるのだ。さらに下支えする生地が控えめながらも食感の輪郭を描き、最後まで食べ進める喜びを持続させる。シンプルだからこそ、構成の精度がそのまま完成度につながっている。 そして定番の「モンブラン」。濃厚な甘味を持つ栗のペーストは絹のように滑らかで、舌に溶け込む瞬間にほろ苦さや香ばしさが顔を出す。頂点の渋皮煮は堂々とした存在感で、栗そのものの力をまっすぐに伝える。さらに特筆すべきは土台のビスキュイ。ふわりと軽やかでありながら芯を持ち、濃厚なペーストをしっかりと受け止める。香ばしさが全体を引き締め、モンブランにおけるビスキュイの完成度を際立たせている。 かつては“月替わりパフェ”がこの店の代名詞でもあったが、その役割は今、姉妹店『ビヤンネートル メゾン』へと引き継がれている。本店はケーキで真価を示し、姉妹店はパフェで季節を語る。形は変われど、一貫しているのは「幸福」を届けるという姿勢だ。 ご馳走様でした。 — ビヤンネートル03-3467-1161東京都渋谷区上原1-21-10 上原坂の上21番館 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13113676/