2025.09.06 昼 テーブルを覆う巨大ドーサ@南インド料理店 ボーディセナ カレー 横浜市 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 関内に腰を据える南インド料理の拠点、『南インド料理店 ボーディセナ』。その店名は、奈良時代にインドから渡来した僧侶・菩提僊那(ぼだいせんな)に由来する。東大寺の大仏開眼供養の導師を務めた歴史的人物を冠した名は、ただの異国料理店に留まらず、日本とインドの精神をつなぐ場所でありたいという願いの表れかもしれない。 看板の「ドーサ」は、南インドで日常的に食べられる軽食。米と豆を発酵させた生地を薄く焼き上げた料理で、この日の「マサラドーサ」はテーブルを覆うほどの圧倒的な大きさで登場した。外は香ばしくパリパリ、中はほんのりもっちり。割れば、ほくほくのじゃがいもマサラが姿を見せ、スパイスの香りがふわりと広がる。辛さは穏やかで、素朴ながら満足感がある仕立てだ。 付け合わせも南インドの食卓を再現している。「サンバル」は豆のコクにタマリンドの酸味を効かせた汁物で、ドーサを浸せば一気に風味が変わる。「ココナッツチャトニ」のまろやかさ、「ミントチャトニ」の爽やかさは味の変化を支え、飽きさせない。そして「ワダ」。ドーナツ型の揚げ物ながら油っぽさはなく、外カリッと中ふんわりで食感も楽しい。 ドーサをちぎって、マサラを包んで、サンバルに浸して、チャトニを添えて。食べ方を変えるたびに味の表情が移ろう。シンプルに見えて奥行きがあるのが、この料理の魅力だろう。『南インド料理店 ボーディセナ』は、関内にいながらインドと日本の歴史的縁を感じさせつつ、本場の食文化を味わえる存在。大きなドーサを前に驚き、副菜の組み合わせにうなずきながら、自然と笑みがこぼれるはずだ。 ご馳走様でした。 — 南インド料理店 ボーディセナ050-5456-2173神奈川県横浜市中区住吉町3-28 新井ビル 1Fhttps://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14076991/