2025.09.02 夜 串が語る、野毛の大衆酒場文化@伸喜 焼鳥・焼きとん 横浜市 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 昭和の大衆酒場文化が今も息づく街・野毛。その路地裏に溶け込む焼鳥屋『伸喜』。カウンターだけの小さな店に炭の煙が立ちのぼり、ふらっと立ち寄って一杯やるのが似合う、そんな場所だ。 串はどれも安定した旨さ。「もも」は肉汁がじゅわりと広がり、炭の香ばしさとともに心を満たす。 「かわ」はパリッと軽快で、噛むほどに脂の旨味がにじみ出す。 「つくね」はふんわり柔らかく、香ばしい焼き目がアクセント。定番の一串一串に、丁寧な手仕事が見える。 その中で印象に残ったのは「ロース」「タン」「厚揚げ」。ロースはスパイシーな下味が効き、力強い肉の旨味と共に酒を誘う。 タンも厚切りで噛み締めるごとに旨味が広がり、スパイス感が余韻を引き締める。 そして厚揚げは、胡麻油をまとった山盛りのネギが香りを立て、豆腐の柔らかさと相まって酒を進ませる。どれもが酒にアジャストした串であり、この街らしさをうかがえる。 「ねぎ肉」はネギの甘さと鶏のジューシーさの対比が良く、 「手羽先」は皮の香ばしさと身のふっくら感の両方を味わえる。 合間に挟む「ピーマン」は炭火の香りと青さが口をリセットし、次の串を呼び込む。 予約不要で気軽に立ち寄れる雰囲気、圧倒的なコスパ、そして酒に寄り添う串の数々。『伸喜』は野毛の夜を象徴する一軒だ。名物感のあるロースやタンを軸に、厚揚げや鶏の串を挟みながら酒を重ねる。そんな時間こそ、昭和の大衆酒場文化が息づく野毛の真髄だろう。ご馳走様でした。 — 伸喜045-231-2673神奈川県横浜市中区野毛町2-80https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14000552/