2025.07.07 昼 濃厚魚介のスタイルを定着させた一軒。@頑者 本店 ラーメン・つけめん 和光・新座・志木・川越 1000円〜2999円 ★★★★☆ つけ麺というスタイルが全国に広がりを見せるずっと前、その可能性にいち早く着目し、自らの解釈で形にした店がある。川越の『頑者 本店』。2000年創業、いまでは当たり前となった濃厚魚介豚骨のつけ麺の在り方を、ひとつの完成形として提示した存在だ。独自性と設計力で勝負してきたその姿勢には、先駆者の矜持がある。 いただいたのは、看板メニューの「つけめん」。 まず惹かれたのは、つけ汁の構成力。動物系の厚みと魚介の香りが調和したWスープに、魚粉をまるで具材のように大胆に浮かべた構成は、当時としては革新的だったに違いない。魚粉は香りを加える以上の存在感を持ち、ザラリとした舌触りと共に、魚介系の旨味を物理的に押し出してくる。さらにほんのりと効かせた辛味が、味全体にピリッとした緊張感を与えるのが心地よい。 麺は極太。しっかりと冷水で締められたそれは、もっちりとした噛みごたえとしなやかな滑りを併せ持ち、まさに主役の風格。何も付けずに一口頬張れば、口内に小麦の甘さがじんわりと広がり、この麺ありきの設計なのだと納得する。つけ汁に潜らせれば、濃厚な魚介スープがしっかり絡み、魚粉の香ばしさが余韻として立ち上る。 「こうあるべき」と思うつけ麺を地道に提示し続けてきた店。いま食べても、いや、今だからこそ分かる完成度の高さがある。『頑者 本店』の「つけめん」、それは一つの骨格を作った味だ。ご馳走様です。 — 頑者 本店049-226-1194埼玉県川越市新富町1-1-8https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11000150/