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2015.04.02 夜

人形町の「春」は明治45年から続いてます。@洋食 小春軒

洋食

東京・日本橋

1000円〜2999円

★★★☆☆

春。4月も上旬人形町周辺にも春がやってきました。人形町通りのからくり時計の桜はもう満開である。そして、人形町にはもう一つの春がある。ただし、この春は明治45年から途切れることのない春である。 

名前は『小春軒』。創業明治45年。古い日本家屋に白い味のでている暖簾。昭和レトロな雰囲気にテーブル4つとカウンターのみの作り。

小島種三郎氏が初代のオーナーシェフであるが、実は奥様の名前を「春」という。もうお気づきでしょう。小島氏の「小」と奥様の「春」が店名の由来。結婚したら、小島春のはずですから、全て奥様の名前ということです。この時代では中々考えづらい、とってもお洒落な命名方法ですね。

さて、小島種三郎氏。明治28年精養軒で洋風料理の修業。精養軒といえば日本のフレンチの草分け。その後、山縣有朋のお抱えシェフとして現在の椿山荘である山縣邸にて料理をふるまう。この燦然たるキャリアを引き下げ、人形町にて始めたのが小春軒。

・小春軒特製カツ丼(しじみ汁つき)1300円
この初代が考案したカツ丼。これが小春軒の名物料理。カツ丼といえば、とんかつを割下で煮て卵でとじるのが一般的。小春軒では、小さめにカットされたトンカツにデミグラスソースで煮た野菜。ジャガイモ、人参、玉葱、グリンピースとカラフルな印象です。そして、卵はとじではなく、目玉焼きという丼。

味付けは甘く、唯一無二のカツ丼にもかかわらず、どこか懐かしい味。この甘さが煮込みによって全体に染み渡っております。

最後に。今では三代目と四代目が手を取り合って歴史を紡ぐ。「気どらず美味しく」がモットー。常連さんと女将さんの掛け合いはそれを証明している。

ちなみに、洋食屋にしては珍しくオムライスが存在しない。作りたてにこだわるスタイル(カツ丼にも15分は要した)で、オムライスには工程がかかるためだそう。チキンライスを作るのにケチャップを使用するため、並行した作業は不可能とのこと。このこだわりも下町の人気洋食店として永く続く秘訣でしょう。


洋食 小春軒
03-3661-8830
東京都中央区日本橋人形町1-7-9
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13003031/

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